寄り道:ラーン島
- 絵空事
- Nov 26, 2018
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Updated: May 14, 2020
ラーン島

チョンブリー県の主要都市パタヤーのすぐ近くにある。
スピードボートで15分、フェリーの場合は1時間弱で着く。
パタヤーはなんだかごみごみした印象で殆んど来た事が無い場所である。
パタヤー市内に滞在した事が2日しかないので、何も知らない上での判断で『好きではない』としているだけなので、別に悪いとかどこが良くないとかは特に無い。
一つだけ好きではない所挙げるとすれば、海があまり綺麗ではない事である。
と言ってもクリーム色の浜辺で海のエメラルドグリーンなので充分綺麗である。南の海にいつも行くのでそこと比べてしまっているのがいけないだけだ。

前々からいつか行こうと思っていた島で、今回機会があり日帰りだが行く事になった。
ラーン島のラーンは百万のラーンである。由来を調べてみたが特に島の名前の由来として書かれている文面は無かった。ただ島の歴史を見てみると、その昔は果物、野菜の栽培が盛んであり、漁業も盛んであったためお金もちの人が多かったようだ。
億万長者の様な意味合いを込めてラーン島と呼ばれていたのでは?と推測される。
その後海賊などに襲われる様になり、伝染病も流行り衰退して行き、現在は村が一つあるだけになっている、と書かれている。
数奇な運命を辿って来た島ではあるが、今は観光地として『かなり栄えている』という言葉が適当だと言える。

上記にも書いたように『いつか行こうと思っていた』島であるが、この《いつか》と、いつも考えていた訳はどこの情報を見てもとにかく人が多い、かなり人気の観光地の一つとなっている。休みの日は人が少ないところにいたいのである。
人気の理由を推測するとこうである。
① バンコクから日帰りでも行ける
② パタヤーからすごく近い
③ 浜辺での遊びが豊富(ジェットスキー、パラセーリング、スキューバーダイビング、バナナボート、その他)
④ パタヤーから近いが砂浜が白く、海が美しく透き通っていて、さんご礁もある
と、人気のビーチの必要なものが全て揃っている。

近年バンコクから延びるモーターウェーという高速道路がパタヤーまで延長されてきたので渋滞を除けは凄く便利な移動となる。以前は個人の乗用車でパタヤーまで3時間程度かかっていたのを覚えている。個人の乗用車で行く場合は人によるが時速120キロから160キロで走るので渋滞さえなければあっという間に着いてしまう。
今回は観光バスで行ったがバンコクを出たのが朝7時でパタヤーのセントラル・フェスティバル・パタヤーに着いたのが9時なので2時間で着いた。しかもバスの場合は制限速度時速80キロを超えないという決まりを常に守って来ていたにも関わらず2時間で到着出来た。自然がどんどんと失われていくのは悲しいが、便利になるのも事実である。

バスに乗っている間に船乗りの人と電話で連絡をしたのでセントラルの前でバスを降りた場所に船乗りの人は待ってくれていた。
パタヤーの便利なところはこういった繁華街の目の前が海になっているので船もこの場所から出ている。港ではないが浜辺のところに無理やり船を停められるのである。観光客としてもこの方が便利である。
フェリーの場合は別の場所に行かないと船が停められないので港に行かなくてはいけないと思うが、今回は大勢で行ったので、15人乗りのスピードボートを行き返りで予約してあった。
以前にも書いたことがあるが、浜辺に船を停める場合は素足になり浅瀬を少し歩いて船に乗るのであるが今回もまさにそうだった。セントラルから歩いて2分程度でもう船の上という便利さである。

ちなみにこのスピードボートは個人で行った場合でも乗って行く事が出来るが、他の人達と乗り合いになる。今回自分は同じグループで15人だったので一括払い、往復で4500バーツであった。一人300バーツなので普通の金額である(2018年現在)。
乗り合いを希望する場合は予め船乗りの人と話をして手配をしてもらう必要あり。漁師さんたちの組合で割り振りを決めて、それぞれの船が満席になるようにしているからである。
万が一人数が揃わない場合は割りに合わないので船を出してもらえない事もあるかも知れないが、見た感じからするととにかく観光客が多いので満席の船ばかりに違いはない。

直接船乗りの人と連絡を取る以外にホテルでもツアー予約が可能である。またはホテルを予約する際にホテル代と一緒にパッケージコースとしても出来る所があるので簡単な方法なので試す価値ありだ。
ホテルを介して予約をした場合は例のソーンテオ(乗り合いピックアップカーバス)がホテルまで迎えに来てくれて船着場(浜辺)へと向かう。
パッケージによるがホテルへの送迎、お昼代、船代など含めて800バーツから1200バーツなど色々とプロモーションやパッケージ(パラセーリング、スキューバーダイビングなど)がとあるので確認する必要あり。個人で行く場合はパッケージの方が断然得だし、現地で交渉をする必要もないので安心である。

結構大きな島(個人的な感覚)である。タイ人で2泊3日する人もいるし、車やバイクがないと島を回るのには不便な場所である。ビーチも色々あるので目的を決めてビーチ選びや宿泊先の場所を選ぶ必要がある。船もビーチによって留まる場所が違うので行き先をきちんと伝えるのを忘れずに。
今回は日帰りで午後の早い時間には対岸に戻る予定だったのでどこにも行かず浜辺でのんびりする事になっていた。どこにも行く予定がなかった為浜辺で色々楽しめるターウェーン・ビーチに行くことにした。
地図で見る限りでは島の中で一番大きそうなビーチであるが端から端まで歩いて5分程度の幅と思われる。ただ人気のビーチの為とにかく人が多い。
主な観光客は中国人、インド人である。普段インド人旅行者を見かける事は余りないのがバンコクであるが、このラーン島では左右前後、インド人だらけであった。その他日本人、西洋人、アラブ人、イスラエル人とさまざまな人が混ざっていた。タイ人もまばらであるがいた。レストランの店員さんも片言の日本語を日本人のお客さんと話をしていた。
海辺で遊ぶのが目当ての人にはちょうどいいビーチであるし、料理も新鮮で美味しいお店に当たったので良かった。こちらの通常ではビーチにパラソルと椅子が並んでおいてあり、座りたい場所を選ぶ。お店側が椅子代を後で徴収する。通常お店は飲み物や魚介類などの料理と必ずと言っていいほどソムタムがある。

島のビーチだからか、禁煙にはなっていなかった。ここ数年パタヤーなど大きなビーチリゾートではビーチであるが禁煙となっている場所が多い。このターウェーンビーチは灰皿が堂々とおいてあり座っている人も気にせず喫煙していた。
海の綺麗な写真を撮るには人が多すぎるので、写真目当ての人は別の浜辺や丘の上に行く必要がある。丘の上や、他の浜辺は写真を撮る観光スポットになっている。
海で戯れる以外にも丘のにもお洒落なカフェやその他の観光スポットがある。
午前からお昼過ぎに掛けて船が続々と入ってきて沢山の観光客が下りる。午後になると中国とインドの観光客の人が長蛇の列で船に乗って帰って行くのを見た。

この船着場は浮き具で作られているので波によって常にうねっているので、船酔いをして来た人がこの船着場を歩いて浜辺に行くまでに更に酔ってしまったり、インド人女性の人が歩けなくて座り込んでしまっていた。沢山の船が出入りをするのでそれだけでもうねりが発生していたので、この船着場の上で写真を撮るにはかなりの苦労を要した。
人は沢山いたが、そういった事に注目はせず海に遊びに来たので海を見て過ごしたので快適に過ごせた。
最後にスピードボートに乗る場合、船の先端は座席があっても座れないのでご注意を。先端は屋根もないのでもし座れたとしてもかなり暑いので日焼けする覚悟で座ろう。

今回自分が乗ったスピードボートは先端は禁止。というのは乾季は季節風が強くかなり白波が立つ時期なので船がかなり揺れる。もし先端側の座席に乗っていたら手すりもなく、屋根もないので船から飛び出るか、そこで壁に打ち付けられているかも知れない。
自分は海好きで海を船で移動も大好きなので外海の波なんて全然平気と思っていたが今回はこの考えがあっさりと覆された。
スピードボートなのでスピードもかなり出ている中白波に逆らい走り続けるので船の柄先は自然と中に浮いてしまう。船体が半分浮いて波間にそのまま叩きつけられるの繰り返しである。首がもげそうになりつつも、行きはまだ陸から島に吹く風に乗っていくのでまだ耐えうるものであったが、帰りは風に逆らい陸に戻るのでそれはそれはひどいものであった。

言葉で言っても分からないので例を分かりやすくすると後ろから車で衝突されるのを100回位繰り返してやっと陸に辿り着く。着いた時には軽いむちうち状態となる。さすがの自分でもこれが30分以上続いたら船酔いどころか頭がおかしくなるのではないかという気持ちになる程だった。
これを防ぐには船の後ろ側に乗ることである。後ろ側はエンジンがあるので中に浮くことがないので海面に叩きつけられても衝撃を受けることが殆んど無い。
自分がこうなったのは船の安定性を保つ為15人中一人だけ運転席の横側に座る必要があり前方席は衝撃が強いので一番健康そうな人が座る必要があった為である。
船はまだまだ新しく、すごく丈夫で安全なので全く問題はないので、前方に座らなければ大丈夫なのでご安心を。

かなり便利な場所なのに『島』として遊べるのでお勧めな場所のひとつとなったラーン島。
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