タイ旅行まめ知識(地名編)
- 絵空事
- Sep 28, 2020
- 10 min read
Updated: Sep 29, 2020

バンコク内のよく聞く地名があるけどどんなところ?
インターネット上では色々な情報があって、みなさんすごい冒険力であちこちいっているけれど、土地勘がないと地名を書いていてくれていても、駅名を書いていてくれていてもピンとこない事もあると思う。
自分でも新しいBTSの駅名の地域の事を聞かれてもさっぱり分からないところも多い。
そんな事から良く聞く地名、駅名はどんなところか考えてみた。主な特徴を自分なりに分かりやすいように考えて書いてみたい。

【スクムビット】
これはどんなガイドブックでも、多くの外国人でも知っている地名。
道路に関しては知っている人も多いと思うが、念のため前置きの説明として。
『地名』と書いたが本当は道路の名前であり、この道路はタイ王国で一番長い道と言われている道路。この道路の始まりはBTSのプルンチット駅の所からBTSでオンヌットを経由してそのままパタヤーを突き抜けてラヨーン県などカンボジア方面まで続いているとにかく長い道路。
『スクムビット』を地名として呼んでいるのは、この『スクムビット地区』に相当する場所は限られているからだ。BTSの駅で言うとナナ駅、アソーク駅、プロームポン駅、トンㇿー駅、あとエカマイ駅くらいまでの地域を表している。
経済特区の様に大きな会社、オフィスビル、商業施設、超が付く超高級マンション、コンドミニアムが集中している地区。

タイの富裕層が住んでいたり、買い物食事を楽しむ地区。
代表的な場所はプロムポン駅周辺の『エンポリアム』や『Kビレッジ』、トンロー駅周辺スクムビット通りソイ55に連なる数多くのレストランやバーなど。
それ以外に外国人駐在員が多く住む地区でもある。特に日本人が8割以上を占めているとも言える地区なので日本に関するお店が沢山ある地区。日本語の通じる病院、薬局、お店など色々あるので旅行で困った時や日本料理が恋しくなったときなどは便利な場所。
外国人にとって色々と便利に生活できるような場所であり逆にいうと大都会の為『タイらしさ』に欠ける場所。

【サイアム】
名前の通りBTSサイアム駅周辺の事を表すが、これは本当にこの駅1キロ周辺のみのこと。
その昔から若者が集まる場所であり、今でも同じで中学生、高校生、大学生など多くの若者がこの場所に集う。
最先端の地元のお洒落を知るにはここに来る。2020年現在タピオカティーも色々な有名なお店がここに集結している。
それから有名な商業施設『サイアム・パラゴン』もここにある。このデパートは上の【スクムビット】BTSプロームポン駅にある『エンポリアム』と同じ系列のデパートではあるが、『サイアム・パラゴン』の方が多種多様な年齢層、人種が多いし活気がある感じ(と個人的な印象なだけだが)。
この『サイアム・パラゴン』の真裏、デパートから直結している6つ星ホテル『サイアム・ケンピンスキー』ホテルもとても素敵なので予算にゆとりがあれば寄り道をしてみるといいかも知れない。
『サイアム』というのも地名ではなくこの地域を表す名前だ。BTSの真下を通っている道の名前はプルンチット通り、その横はパヤタイ通り、その奥はラマ4世通りとラマ1世通りなどだ。それからチュラロンコン大学のおひざ元的な場所なのでチュラロンコン大学の学生が多い場所とも言える。
日本語で書くと『サイアム』英語訛りにすると『シヤーム』。タイ語の発音では『サヤーム』となるので、サイアムというとタイ人には伝わりにくいので気を付けよう。
知っている人の方が殆どだと思うが、これはタイ王国の昔の国名だ。日本語では『シャム』になっていた時代の事。
学生の熱気が伝わる、バンコクファッション最先端な場所サイアム地区。

【オンヌット】
BTSオンヌット駅周辺、それからスクムビット通りソイ77がオンヌット通り。
この通りをずっと北上していくとスワンナプーム空港の近くまで行ける道に続いている。
このオンヌット通りは昔から代々この土地に住んでいるムスリムの人が多いのでモスクや、牛肉の料理、顔が濃いめの人が多かったりする。BTS駅周辺は華僑やタイ人など多種多様になっているが、オンヌット通り奥深くに入っていくとこのムスリム地区に出会える。
上に書いた【スクムビット地区】の外国人地域が年々少しづつ拡張しつつあり外国人率が少し上がってきた場所。日本人の人もBTS駅直結のデパート『センチュリー』によくいる。
スクムビット通りに面してBTSオンヌット駅周辺に高層のコンドミニアムがどんどんと建てられて一気に人口が急増した場所。
とは言えまだまだ地元色が強いので、少し駅から離れてソイの中に入ると何もない場所が多い。基本は住宅街なので駅周辺を離れてしまうとグルメ紀行などは難しい。
駅周辺から近いソイの中に沢山の短期で借りられるアパートやゲストハウスなどがあるのですこしずつバンコクの地元色を濃くしていきたい人には良い滞在先になるかも知れない?

【ラップラーオ】
MRT(地下鉄)の駅の名前と、その駅がある通りの名前がラップラーオ通り。
この通りもなかなか長い通りでソイ1からソイ150まである。
これはそれぞれの感覚で全く違うのではっきりとは言えないが大まかに『ラップラーオ』というとソイ1から80くらいまでの場所を言うがそれでも広大な場所を指すので、場所を言う場合はソイの数字を付けて説明をしたりする。
ソイ80周辺からは【バンカピ(区の名前)】という呼び方をするようになる。
MRTラップラーオ駅周辺は何もない。渋滞がひどい場所でありその周辺に大きなお店などが集まらない。渋滞をする場所は集客が大変だからだ。
ひとつ大きなホテルが近年になってMRTラップラオ駅真横(ラチャダー通り沿い)に建設され、昔の『ルンピニーナイトバザール』がこのホテルに移動をしてきたが、主に中国大陸からの観光客で成り立っている。
地下鉄の隣の駅『パホンヨーティン駅』がこのラップラーオ通りソイ1とソイ4に位置をしていて、ソイ1は色々な屋台や市場が地元の人向けにあるので『下町感覚』を感じたい人にお勧めな場所。駅と直結をしている『ユニオンモール』というデパートも出店風のお店が沢山デパート内に連なっているのでエアコンが効いたチャトチャック感で見れるので便利だ。
ソイ2と4側(ユニオンモールの向かい:地下鉄の駅を潜って来れる)には地元の若者が集まる小規模のレストランやバーが集まっている。
『パホンヨーティン駅』周辺で半日くらい満喫出来てしまいそうな場所?

【ラームカムヘーン】【ラーム】(同じ場所を示している)
エアポートレイルリンク線のラームカムヘーン駅から北の部分を指す。
ラームカムヘーン通りとラームカムヘーン大学周辺の事を指す。
このラームカムヘーン通りも長い道でバンコクの果てミンブリー地区まで伸びている。
この地名ラームカムヘーンに対して敢えて言うならばラームカムヘーン通りソイ1から100位の場所までを指す。
ラームカムヘーン大学が通りに面していて、この通りに面している周辺ソイ29から65くらいまでを【ナー・ラーム】と呼ぶ。(ナー)は正面、(ラーム)はラームカムヘーンの省略なので、日本語にするとラームカムヘーン大学前となる。
この大学の裏手にも道がありその周辺は【ラン・ラーム】と呼ぶ。
(ラン)は裏という意味なのでここはラームカムヘン大学裏となる。
大学生が非常に多い地域。それから特徴的なのが南部出身の人が多い場所なので顔が濃い人が多い。それから大学生街なのでとにかく色々と小さなお店が集まっている。南部料理などを探しやすい地区でもある。
もしこういう地元風の観光をするのであればラームカムヘンソイ65を歩いてみるのを勧める。ただ、あまり夜中になるとバーなどが多いので酔っ払いも多いので、もし行くならば夕方が望ましい。雨季は冠水をすぐするので気を付けよう。
または【ラン・ラーム】は通り全体が食べ物屋で埋め尽くされているのですごい活気だ(主に夕方)。外国人も多くいるが大体がタイに留学に来ている学生さん達だ。
夕方に行けばその勢いや活気が肌で感じられるので、これぞ東南アジアとうい雰囲気の場所。大雨の時は冠水、夕方は渋滞するので行かれる人は気を付けないといけない。

【バンナー】
この地域は観光で来るには用事がなさすぎる場所かな?と思うがよく耳にする場所でもあるかと思うので念のため。
スクムビット通りから伸びている通りで巨大幹線道路。
本当の名前は『バンナートラート通り』と言う。
この通りはバンコクから、チョンブリー県、パタヤーを経由してカンボジアの手前の国境トラート県まで伸びて行く通りの為この名前となっている。
主に貨物の運搬をする幹線道路であり、大きな高速道路がありチョンブリー県に向かう人たちの通過点にある場所。ただ、このバンナー周辺には超高級住宅街が多く富裕層の多くが【スクムビット】の都会の喧騒から逃れて住んでいる。
その為デパートなどの商業施設も点々としているが存在している。点々としていても、タイはもともと車社会なので特に問題ではない。
そのなかで一番有名なデパートが『メガ・バンナー』だ。超巨大デパートでありIKEAもある。駐車場も4桁の数をとめられるがそれでもほとんどが満車となるようなデパートだ。
もし何かの観光の機会で来るとしたら大きな催事場がありそこの催事に来る時かと思う。
『バイテック・バンナー』という大きな場所でモーターショーなど大規模な催事の際に使われる場所がある。

【ラチャダー】
MRT(地下鉄)マラ9世駅からタイカルチャーセンター駅周辺を指す。
これらの駅があるのがラチャダーピセーク通りでこの道路はドンムアン空港方面へ出るウィパワディー幹線道路まで北上して伸びている。もともとはスクムビットのアソークやそれの更に南のラマ4世通り、ラマ3世通りから繋がっている道。
ラチャダー通りのソイ4など偶数側はバーやクラブなどが多い場所。それからソイ3や7は住宅街でスタジオタイプの小さな部屋のアパートが隣接している。詳しくはここで。
この地区で有名な場所はMRTラマ9世駅と直結している『セントラル・ラマ9』デパートとその真向かいの『フォーチューンタウン』という商業施設。
それからその隣のMRTタイカルチャーセンター駅にある『エスプラネード』とその裏にある『鉄道夜市(タラー・ㇿッファイ)』だ。
そのひとつ先の駅、フアイクワーン駅まで活気のある地区が続く。人によってはリトルチャイナと呼ぶが、コロナの前まではリトルというより、中国人しかいない?という位の観光客の勢いだった。この周辺は大陸からの観光客を乗せたツアーバスが何台も何台もくるのでそれで渋滞をしたり、エスプラネードや鉄道夜市はそのツアー客が一気に来ている賑わいぶりだった。
フアイクワーン駅からすぐのフアイクワーン交差点に24時間お参りが出来るガネーシャ像が祀られた祠があり夜でも多くの参拝者で賑わっている。
ラチャダー通りを挟んだ両方のソイ(通り)にはたくさんの食べ物屋がひしめき合っているので食べ歩きも出来る場所。奇数側はタイ料理や海鮮料理の食堂や屋台が多い。偶数側は中華が多い。この周辺も国際的にあちこちの国の観光客で賑わっている栄えた場所。

【プラナコン】【トンブリー】
これは簡単に言うと『旧市街』の事。自分がいつも書くネタにしている場所。
詳しくはここへ。
『プラナコン』は王宮などチャオプラヤー川のこちら側。『トンブリー』はチャオプラヤー川の向こう側の事を指す。
どちらも古都なので本当の意味での下町の雰囲気を楽しめる場所。

今回は長くなってしまったので、この辺で。
他にも色々聞く地名は沢山あるかと思う。
ただ、バンコクの中心地以外はお店などが点々と離れた飛び石状態。
まとめて一気にあちらこちら回るとなると難しい。車があれば別の話だが。
他の地域は何もない地元の人々の生活が見たいという人には向いていると思う。
が、あまりに中心地から離れている場合はこの地域の人々の生活を垣間見るにも表通りが静かで商売と言う商売をしている姿も見えにくい場所もある。
チャトチャック周辺は週末限定の市場があまりに有名なため、その周りは何もないとか。
ドンムアン空港へ行き来する際のウィパワディーランシィット通りも有名な通りだがあまりになにもないので聞いたことがある名前でもピンと来ないとか。なにもないと書くと失礼だが、大きなオフィスビル、工場、大型のレストランなど沢山あるが旅行者には用がない場所だったり、行きづらい場所だったりする。
よく耳にする場所、有名な場所とはそれなりに有名になる理由があると納得できる。
BTS沿いの表通りはどんどんと都市化が進んで行っているので昔からあった老舗たちがなくなり大型のコンドミニアムにとって代わるなど少しづつ地元色の濃い地域が減って行っているバンコク中心地の現状。
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