タイ旅行まめ知識(値段交渉)
- 絵空事
- Sep 30, 2020
- 8 min read
西欧諸国、東アジアと比較をすると物価が安いと言われている国、タイ。
あくまで『言われている』だけなので実際どうかというと、ものによる。

果物やお米は自国生産をしているし、大量にあって大量輸出する位あるので南国特有の果物などは四季がある国と比べればずっと安い。
それ以外のもの、主に電気製品、自動車は輸入に頼っている為高い。
食材は安くとも、それを加工するにあたって必要な機材が高い。
ジュースや缶詰になると、生の果物と比べられない程高い。道端で20バーツで食べやすく切られて袋に入った果物を買った方がずっと安いなど。まあ、量もジュースと生の果物ではでは確実に差があるのも事実だが。
洋服に使う生地は自国生産できるがそれを生産するための機材、それを加工する為の機材が高い。ものの質や出来具合などを見てものによっては西欧諸国や東アジアより高い事も。
BTSやMRT(地下鉄)は列車自体が完全に他国からの輸入品の為料金も他国と比べると割と割高感がある。数キロの距離なのに50バーツ位かかるとか。
色々知ると実は高いものとかも多いが、事実多くのものは他国と比べて安い。
安いから安心!と思ってのんびりしていると驚かされる事もあるので、事前に値段の感覚を知っておくと旅行がさらに楽しくなるのではと思って今回は値段の考え方について。
具体的にここのこれはいくらが相場!とかは言えないのでそれが正しい相場かどうか自身で判断をするもの大変な事だと思うのでどうすれば納得出来る値段として考えられるか、という事に重点を置いた話。

タイに行ったら『値段交渉しないとだめだよ』と言われる人もいると思う。
値段交渉とは売り手も交渉をされる事を前提に敢えて上乗せをして来ているので高めな値段を言われたりする。タイ人同士でも、外国人でも同じ事が言える。
心痛むことだけど、外国人だからもっとふっかけてしまおうという悪い人もたまにいる。
値段交渉とは、自身がそれなりに相場を知っているかでも左右されるし、質や量を見て判断をする事も大切となる。
タイ国内のデパートや量販店以外では値段交渉をする事は多々ある。
オンラインやメーカーに直接セールスを通して家電製品を買う、車を買う、なにかの部品を買う時も言われた値段から下げられるかどうか交渉をする。
買うもの、量にもよるので下げてもらえるかどうかはまちまち。ただ沢山買うから値下げをして欲しいという場合は受け入れてもらえる可能性が上がる。
またはそれが高いかどうか分からないけどダメもとでひとまず交渉をしたりするのもある。
見積書の多くは『この金額はこの見積書が発行されてから30日間のみとする』と書かれていたりする。次に同じものを買うときに前の金額でお願いをする事を防止する為だったり。

もし相場をしっているのならば、どこどこではいくらで売っていたけど、ここはなんでこんな値段なの?とかいう聞き方をしてもいいとは思うが、そのお店の商品の仕入れ先の時点でもともと値段が高かったり、お店を開いている場所の土地代がかかっていてその分商品に上乗せをしているとかもあるので数十バーツ、100バーツ未満単位で同じ商品でも値段が異なる事も多々ある。自分自身の経験で屋外設置市場でこのような誤差によく遭遇する。
デパートや建物内に設置されている市場は屋外でテントを張って出すよりも土地代が高いので必然的に割高となる事も多い。
大きな市場となると似通った商品があちこにち並んでいるので、何か気になって欲しいものがあった場合はひとまず目星をつけて値段を調べる、聞いてみる。とりあえず笑顔で『ありがとう』と言ってその場を離れ他のお店でも同じものがないかふらふら歩いて他のお店である場合はまた値段を聞く。2,3軒当たれば同じ値段か、差があってもそれで相場が分かるので一番安いお店に戻って買うかそれともその高い方のお店で交渉をして一番安いお店の値段まで下げれるか聞いてみるのもよいと思う。

【食べ物】は原則値段交渉出来ない。この食べ物とは野菜、果物のなどの生鮮食品やパッタイ、チャーハンなどその場で食事を作ってくれて食べるもの全般を意味する。
食品を扱った市場の殆どはもともと値段が付いているのでそれが売値。大量に買えばちょっとまけて!とお願いをするかも知れないが、基本は看板の値段のまま。
こちらの通常は1キロ○○バーツ、という表記が殆ど。1個単位では売っていない。
値段表記は1キロ単位だが500グラムでも買う事が可能な場所も多い。
こういった生鮮市場は地元の人向けが殆どなので外国人からせしめよう、という機会もまずないし、その気もないと思うので看板も上乗せした値段ではないのが殆どなので安心。そもそも野菜やくだものでうわのせしてもたかが知れているからというのもあると思う。
屋台の食べ物の多くは値段を出しているので、大盛などを注文する以外はその場に掛かれている値段なのでまずは値段があるか確認の必要がある。
食べ物屋で気を付けようもない『落とし穴』的な事実があるのでそれも忘れずに。
全世界共通だとは思うが、タイもそれと同じという説明。
同じメニュー、同じ様な素材でも場所によって値段が違う事が多々あるのでその疑問を解いておきたい。

例えば同じ『カニチャーハン』を下記の場所で頼むとする。
①海辺は400バーツ
②レストランは250バーツ
③屋台は80バーツ
④食堂は150バーツ
例えだが場所が違う事で同じメニューでも値段に大きな差があったりする。

①海辺にある海の家的な場所にある食べ物相場はもともと高い。
●海辺は公共の場所であるがその場所を借りて商売をしているので土地代がかかっている。
●海辺なのでとりたて新鮮な海鮮素材を使っている
●素材自体の大きさが大きい、量が多い(3-4人向けの量っだりする)
※タイ人が行っても高いのは変わらない。
※離れ小島などは水も高い。舟で運搬してくるから。
※海鮮料理自体もともとタイ国内では比較的値が張る

②レストラン(エアコンが付いている、おしゃれなお店)は屋台や食堂より高い。
●店内装飾にお金がかかっている
●エアコンなどの電気代がかかっている
●その場所を借りる、買う時にお金がかかっている
●素材の質にこだわっている
●味や盛り付けが綺麗に出来るシェフと雇っている
●宣伝などのお金がかかっている
●お店によっては値段が他より安いが、それに伴い量も少ない

③屋台 あまり立地や設備の影響を受けない。
●有名な市場にあるか、駅前その周辺にあるかで土地代も違うので5バーツ10バーツの差
●お店によっては値段が他より安いが、それに伴い量も少ない
●店主自身が料理をしている事も多い

④食堂(扇風機で店内設備が昔ながらやコンクリートむき出し系の場所)
●多くの場所は屋台のと値段にあまり差がない(もし地主で土地代がかかっていない場合)
●屋台より5バーツから10バーツ程度高かったりすることも
●お店によっては値段が他より安いが、それに伴い量も少ない
●老舗で高級素材を使っていたり、量が多い場合はレストランかそれ以上の値段もある
●老舗で他ではあまり食べられないメニューを扱っていると値段が高めもある
※お店がボロボロだからと言って安いとは限らない

最後に乗り物。
タクシーも含め、主にトゥクトゥクは値段交渉は必ず乗る前に交渉をする。外国人旅行者が交渉をする場合に目安として100バーツ以下であればぼったくりとまで行く金額ではないのでいいと思う。自分が利用するさいは1キロ3キロ程度の距離だが40から60バーツ。
タイ人でも乗る前に必ず値段を聞くのが通常だ。
そうしておかないと降りる時にとんでもない金額をふっかてくる悪い人もいる。

最終的に自分で納得できる金額であればいいと思う。
他の人がこれは○○バーツって言ってたから自分も頑張ろう!なんて事は考える必要がなく、その金額で自分がらく出来て移動出来ればいい、その金額でこれが手に入れば自分は嬉しい、という自分の中の落ち所を用意しておけばすんなり納得出来るはず。
あまり意固地になって値下げしないと!と考えすぎるとストレスになるし、売り手にも煙たがれてしまう事もある。
おおらかな国に遊びに来ているのでこちらもおおらかにかまえておけばストレスを少なく旅行が楽しめると思う。
相場を知っていると思い込んで無理な金額を提示したりする人も見た事ある。売り手の人はかなり嫌な顔をして、ただ黙って首を横に振っていた。値下げ交渉をして安く買った!という喜びはあるものの、売り手の人の利益をえぐり取る値下げは遠慮したい。

タイ人は『えー!もっと値下げしてよー!』など笑顔で軽やかに交渉をする事が殆ど。
眉間にしわ寄せて、『これ高すぎるから値下げして』とか言ってしまっては相手も嫌な気分になりかねない。相手にしたら『高いって?毎日せっせせっせと仕入れにいって、商品並べて、雨でも我慢して売っているのに、それでも高い?って言うの??』と思われかねない。
チャトチャック市場ででこれと同じ文句をタイ語言っている人を実際に耳にした事がある。
自分自身、自分の友人、自分が見かけるタイ人はみな軽やかに『値下げできる?』と甘-い声を使って笑顔で聞いている。
笑顔で『ロッ・ダイ・タォライ?』(いくら値下げできますか?)と言ってみよう。
Kommentare