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友達文化(タイ)

Updated: Oct 15, 2018

恐らくどこの国でも『友達』とはどんなものか明確な説明はない。

どこから友達でどこまでが友達、どこまでが知り合いかはその人の個人に任せられる。


この国はまだまだ人情というものが幸いにも色濃く残っている人が多い国なので、ある程度親しい付き合いになると、人によっては友達を超えて兄弟(姉妹)家族に関係が変わる。人と人との距離が近いのが特徴。



ただ、ひと世代前の人だったり、バンコク以外の場所出身の人だったりする。

国の発展、都市の発展と共に人付き合いも少しずつ変わりつつある。


友達同士でも『親友』という括りで、どんな事でもなんでも話せる仲、という事はあるがそれはあくまでも友達としてのくくりである。


人付き合いで注意をしなくてはいけないのは、お金の問題である。親しくなくてもお金を貸して欲しいという話が必ず出てくるものである。


経験上きっぱりと言うが、お金は決して貸してはいけない。お金を貸すことで友達関係のバランスは壊れ、借金取りとその追われる人、という関係に陥る。


毎度も言っているが、全員が悪い人ではないし、良い人も沢山いる。ただ、誰がどうなのかは分からないので、始めから問題が起きるような事、問題に巻き込まれるような事はしないでおく事が望ましい。


例え100バーツなどあなたにとって小額であっても貸すという事になると後々問題にある事もあるので貸すべからずである。


例外として今手持ちが無いから一時的に200バーツ貸して、後でATMに行くから、とかなら問題ないと思う。ただ、今の時代はオンラインで手数料なしで送金が出来るのでこういった事はもうないだろう。


この国に限らずお金を借りたい人は色々と理由を付けてくる。良くあるのが家族が病気という事。本当かどうかは誰にも分からない。もしウソなら地獄に落ちる覚悟でそんなウソをつきお金を集めようとしているのである。


貸して欲しいという事を言ってくる人の生活の度合いから見てどうやっても返せないだろうという金額提示がある事が多い。しかも月末に必ず返す、あと3日で返すなど、もともと無いものを無理やり借りるわけで、それをまた別のところから探して返すというのもどうみても無理だ。


そういう人に限って最新の携帯電話や装飾品を身につけていたりするので、まずはそいう言ったものを質入する事薦めるべき。


家族が病気なのでどうしてもお金が必要と言われて、お金を貸さない場合もこちらも罪悪感に襲われるであろう。ウソかも知れないからどうしよう、と思い貸してもまたもやウソではないかという疑念があるのに貸してしまうという罪悪感。


と、どの都市、どの国にいてもある程度大人になるとどうしてもお金の問題に遭遇するものである。なのでまず第一に人を選ばなくてはならない。差別や人を見下すという事では全くなくて、将来起こるであろう問題を避けて行く必要があるという意味。


それからもし『一生のお願いがあるんだけど』という出だしが来るようだったら、即座に『内容によるけどお金に関しては助けられない』とはっきり伝える事が重要である。


もし本当にその人が困っているようだったら、ご飯をおごるなどお金以外のもので自分自身の罪悪感を解決しよう。それだけお金に困っていたらご飯を食べるお金もあまり無いはずなので、美味しいものでも食べてこれからどうするか考えようなんて事である。


お金を貸さないことで逆に怒られたり、キレられる事もあるが、その人はそういう人だという事で理解が出来るので、今後お付き合いの必要がないと容易に判断が出来る。



タイのお正月の家族行事

家族、兄弟という括りになると友達、親友というよりも苦楽を共に共有し、助け合うという度合いになる。


『友達』はいつの日か大喧嘩をしてそのまま会う事がないかも知れないが、家族として付き合う場合良い所も悪いところも受け入れて、喧嘩もするだけして、でもまだ交流がある。



家族という括りでの付き合いになるとお金の話題は殆んど出てこない。持っている人が与える、という様になる。バランスが取れている付き合いの場合は何をするにも常に割り勘か、今回は私、次回はあなた、の様に誰かが常に損をする、という事が決してない。

お金が無い人は他の事をお手伝いとしてする事でバランスをとっていたりする。



大家族になっている

お互いの心配もするし、そのお互いの家族の心配もする。お互いへの配慮の密度が濃くなる。


または相手が年上の場合は人生のお手本として兄、姉と尊敬を込めて呼ぶ時もある。お互いの信頼関係があってこそ成り立つもの。


大事な家族行司にはかならずみんな集まる

会話でも、うちの『兄が』『妹が』と出てくる。その人の名前が出てこない場合は結構毎度、実際の家族の兄弟かそれとも本当の家族の兄弟ではない兄弟なのか?と聞きなおす必要があったりする。


友達関係が発展して新しい家族の様になっているので実際の兄弟(姉妹)よりも近しい事も多々ある。実際の兄弟家族は離れて生活をしているが、友達は身近にいるものだから。



出家式の一場面

同じお皿や鍋も料理とつつきあうし、本当に親しい場合は箸、スプーンを共有しても気にしなかったりする。本当に家族と同じである。


人付き合いとはお互いの信頼関係、相手から何かを求めるのではなく、こちらから何かをする、提供するという人同士が集まる事から全ては始まるので、そういった小さな事の積み重ねで良い人に出会いそして家族になっている。

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