ワット・タム・カオ・ノーイ
- 絵空事
- Jun 29, 2020
- 3 min read

人とは不思議なもので休みのひはゆっくりしたいと思うのも常だが、家でのんびりしようと思う事が意外と少ない。
せっかく時間があるのでどこか安らぐ場所に行ってのんびりしたい、なんて思ってしまう人は自分だけではないはず。

自分が満足が出来る方法で『のんびり』する為に時間やお金を使うのだ。
よく考えれば無駄な事なのだがやはり目の前に広がる大自然に見とれてぼけーっとしたりしたいものだ。毎日ではなくていいがたまにの楽しみにしたい。

そんな事で早起きをして【カンチャナブリ県】へ遠足する事に。
たまの休みを思いっきり休むはずが朝5時に起きる事に。。。
【カンチャナブリ県】(タイ語発音風に言うとガンチャナーブリーと言う)は自分の愛してない【ナコンパトム県】を通過してすぐ隣の県なので親しみがある場所とも言える。おまけに友人がいるのでなんどが行った事があるが、有名な観光地などに行った事がない。

海の絶景というのは結構なんども見るので山を見たかったのでこの場所を選んだ。
バンコクから車で2時間半で到着。途中朝ごはんを食べるなど寄り道をしてお寺の開く時間8時に到着。
人気のない場所というのは大好きだ。空気も澄んでいるし、この静けさを楽しめる。

ここは【ワット・タム・カオ・ノーイ】という。中国寺院で中国名は【龍山寺】という。
中国語の名前は見ての通り龍の山のお寺。名前の通り龍が出て来そうな荘厳なお寺には間違いない。ちなみにタイ語の名前は中国語と意味が全然違う。
【ワット】寺【タム】洞窟【カオ】山【ノーイ】小さい
小山の洞窟寺とでも言おうか。この小山には洞窟があるから昔の地元の人々がそう呼んでいるみたいだ。

このお寺と一対になっているもうひとつの寺【ワット・タム・スア】がありこれはまた次回書くことにする。
一対になっていて、同じ山の上にそびえ立っているそれはそれは立派なお寺だ。だけどこの2つのお寺は敷地を共有していないので小山の下から別々に入って行かないと行けない。山の上では隣同士壁を共有して隔てられているが、山の下ではそれぞれ駐車場や市場などが広々とあるので片方の入り口からもうひとつのお寺の入り口へ行くには徒歩5分かかる。

今回はこの【ワット・タム・カオ・ノーイ】を目当てに来たが、せっかくここまで来たのだから隣の【ワット・タム・スア】も行くということでえっさほいさとこの小山の上り下りを2階繰り返した。中年の自分には結構こたえた。しかも医療用マスクをして小山を上る階段をせっせと上り詰めて、その後さらに仏塔を7階分上るという【苦行】で徳を積むこととなる。

写真でも充分伝わると信じているが、小山とは言え山の上には変わりがないのでとてもすがすがしい風が吹いている。しかも最高の天気に恵まれそれからほっとんど人がいないという状況がとても幸せだった。上ってきた息切れも忘れてしまう勢いだった。

仏塔の中は静寂で満たされており1階には千手観音が鎮座していた。
各階には螺旋階段で上がりその階その階に仏様が色々な体制、表情で自分たちを見守ってくれていた。息切れをしているものの、涼しい風が吹き抜ける素晴らしい仏塔。

上って登っている間になんだかんだで1時間位立っていた。まだ朝9時過ぎと言えど真隣のお寺にはどんどんとお参りをする観光客が入って来ていた。自分ものんびりしてはいられないという事でもっと人が増えてしまう前に隣のお寺にも行っておかないと、という事で急いで下山をする事にした。

当たり前だが降りるときはそれはそれはらくちんだった。
階を上がるごと、降りるごとに仏様に出会うのでその度に今までの自分の幸運と健康に感謝。それから心の中にいるみなの健康と幸福もお祈りをした。

こちらのお寺は静寂がありとても清らかな空間だった。
とても心が安らぎ、一気に心の充電が出来たような気がする場所。
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