ラーチャボピット寺院(芸術散歩)
- 絵空事
- Nov 9, 2019
- 3 min read
Updated: Nov 21, 2020
バンコク芸術散歩の続き。

スタット寺院(ワット・スタット)正面に見て右手奥の通りに入って行くとこの『ラーチャ・ボピット寺院』に出会える。スタット寺院から来なくても、ワット・プラゲオやワット・ポーからも徒歩5分強で来れる場所。
タイ王国3大寺院とスタット寺院の立派さは伝えているが、このラーチャボピット寺院も大切な寺院のひとつという事も伝えておきたい。

上記4つの重要寺院から近距離に位置する。有名寺院、観光地に囲まれながらもこの寺院はひっそりと佇んでいる。この場所に向かう道は地元のタイ人の往来があるくらいで観光客はまばらである。何度も足を運んでいる寺院だが、毎回行くたび敷地内に外国人は殆んどおらず、タイ人が殆んどである。スタット寺院よりもさらに人がまばらでとてもとても落ち着ける場所になっている。

2019年現在人が少ないのはここ数年ずっと建物の大改修を行っているせいもあるかも知れない。記憶違いでなければ2年以上前に訪れた時も改修工事をしていた。今回はその当時と比べれば90パーセント以上建物の修繕工事は完了しているように見えた。それから庭園を閉鎖して工事を続けているのをみた。

このお寺に来たことがある日で気になった人もいるかも知れないが、お寺の正面玄関の横に交番がある。それから敷地内の一部出入りを制限するように警察、または兵士がいる場所がある。

これはこの寺院になにか警備上の問題がある訳ではないが、重要人物が滞在している場所なのでこの様な警備体制になっている。お寺なので至って平穏には変わりないが。
この重要人物とはタイ王国内で最高位のお坊様である。タイ語で『ソムデッ・プラ・サンカラーっタイ』と言う。交互では省略をしてプラ・サンカラーっと呼ぶ事が多い。

タイ人にはこのお寺をワット・プラ・サンカラーっと呼ぶ人も多いので正式名のお寺の名前を言うよりもこの別名で呼んだ方が分かってくれる人も多い。
このプラ・サンカラーっは王室行事などを司るのはもちろん、タイの仏教に関わる大切な役割を果たしているお方がいるお寺である。

このラーチャボピット寺院は出入り口が3方向に数箇所あるが、2019年11月現在は2方向のみ出入り可能である。どこかベニヤ板で閉じられていてもお寺自体は閉まってはいないので塀を辿って別の入り口を探そう。
ワット・プラゲオまたはワット・ポー方面から来た場合は出入り口がはっきり見えるので問題ないはず。

歴史ある有名寺院でありながら隠れ寺院の様にひっそりとだが、訪れた人ならわかる圧倒的な存在感があるお寺である。王宮寺院側から歩いて5分位の場所でその仏塔がぽつんと見えるのが目印。

良し悪しは別として、自分の個人的な嗜好の問題なのであるが、タイ王国3大寺院の一つのワット・アルンの大改修工事も何年もかけて行われて工事が終わるのを楽しみにまっていたが、自分の目には仕上がりは気に食わない、修繕前の方がずっと良かったと思っている。重ねて言うが個人の好みの問題なので、王室寺院に文句をつける気は全くなし。友人の中には修繕後の方が好きだという人ももちろんいる。

このラーチャボピット寺院の改修工事後の姿は今までの姿をそのまま残して修繕されているように見えた(過去の頼りない自分の記憶だが)。
美しいタイルもそのままであり、モザイクも相変わらず絢爛豪華でありタイの寺院の特徴をそのまま残しているので見とれてしまう。

ラーマ5世統治の時代に建立されたものなので、タイ風はもちろんだが、西洋文化もちりばめられている建物である。それから敷地内の一部がお墓になっているが、お墓というよりも小さな仏塔やキリスト教の小さな教会の集合体の様な場所になっていて、興味深い場所なのでお寺の本堂以外にも見てもらいたい場所だ。

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