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メガロポリス

Updated: Feb 25, 2019

発展と共に生じる心の闇


アメリカは車社会と言われてる。

ニューヨークやロンドン、東京などの大都市にはその他の交通機関が発達と駅の配置や都市設計がしっかりしている為車中心でなくとも生活に不自由が余りなく暮らせる都市だ。


タイの首都バンコクも大都市の部類に入るが車が溢れている。

車が常に優先されてきたので線路網の整備がかなりおくれていた。

これから出来る大線路網も車優先の都市に無理やり作っているので、どんなに沢山駅が出来ても車が必要とされる都市となり得る。


街は都市になり都市は年々発展を繰り返して行く。

それに伴って労働の需要が増え地方からの出稼ぎ労働者がぞくぞくと集まってくる。

バンコクはタイ国内の他の地方都市と比べ物にならない人口を誇っている。それだけ多くの人が集まりそれぞれ同じ国とは言えど違う地域の文化が集まり一つの都市を形成しているので問題も生じやすい。


全てにおいて経済発展が優先されているのでもちろんモラルの欠如が生じる。このモラルの欠如はタイの政府レベルはもちろんだが、個人レベルでも起きている。


道路上で車同士譲り合いがないが為だけに渋滞が起きていたり、少し話せば簡単に解決できる問題もフェースブックを解して大喧嘩となり大騒動となったりと色々だ。

人の思いやりを利用して他人を騙す人も増えているので、そういう事を回避するために、人への思いやりの欠如しつつもある。


スマートフォンの普及により誰もが写真、ビデオを撮影そしてそれを世界に配信する事が出きてします。ちょっとした事でもそれがすぐに世界に向けて配信される世の中だ。


いざこざや、揉め事の多くは証拠になる為あちこちでビデオ撮影をされているのがタイの現状であり、異常なほどであるともいえる量だ。異常というのはお互いに冷静に話し合えば住む話なのであるが、それをせずにビデオ撮影、フェースブックライブ配信なので相手を煽るような手法でケンかをしている。





ひとつ顕著な問題:みじかな誰にでも起こりえる問題をひとつ紹介。


《ムーバーン内の車の停め方問題》

こちらではムーバーンと呼ばれる集合住宅がある。


ムーバーンはもともと村という意味のタイ語だ。 ムーは集まる。バーンは家。

このムーバーン集合住宅は《バーン》なのでマンションやコンドミニアムではなくタウンハウスや一軒家の集合住宅である。


小規模のムーバーンであれば都市中心部のスクムビット地区にも転々と存在しているが、大型のムーバーンとなると少し郊外になる。郊外になると当然車が必要になるので、殆んどの家に車があるのが現状だ。



上記にも少し触れた様にタイは車社会である。家族によっては2台以上の車を所有している家も存在する。そこで問題になるのが駐車場問題だ。


自身の家の駐車場に停めているのは問題にならないが、公共の空間、自身の家の門の前に停めている人達も多くいるがそれが問題の引き金になっている。


集合住宅なので出来る限り家の空間を広げ、それ以外の空間は節約されているので公共の空間、つまりムーバーン内の道路は狭い。

そこへある家には車が数台あり、自身の家の空間からはみ出している。

違法、合法はムーバーンの規則によるので判断しかねるが道路に駐車をしている事になる。



向かいの家が車を出そうとすると空間的に詰まって出れない、または向かいの家の門の目の前に車を停めているので自身の家の車が全く出せないので向かいの家に言って車を移動してもらう様になる。


近所づきあいがありその都度その都度車の移動のやり取りが繰り返され、それが毎日毎朝、毎夜続くとお願いする側も遠慮するし、お願いされる側もだんだん億劫になってくる。

最後には億劫になり家から出てこなくなったりするのでそこにひずみが生じ揉め事に発展する。



もともと自身の指定の場所以外に駐車をしている方が明らかに悪いのだが、どのニュースを見ても皆ふてぶてしいのである。

今の世の中いったいどうしたものかと心配になる。警察に通報するもムーバーン内は私有地につき道路交通法適用外なので警察の出番ではないそうだ。


逆にどの面さげて、車の移動のお願いをしているのか?なんて面の皮が厚いやつだ!と罵られている人もいた。


何も悪いことをしていない人達が何故か罵られたり、逆に文句を言われている世の中もどうなのかと思う。もともと自分が悪いと非を認めてお互いに解決策を探そうという事にならないのも不思議である。


都市の発展に伴い都市内の人口増加、ストレスが人々を変えてしまい今日の様な問題が問題イにならない小さな事でもニュースとなりそれが広がっていっている様に思える。

こういういざこざ以外にもモラルの欠如やマナー違反などキリがない状態だ。


近年では健康ブームで色々と健康食品や、運動など流行と言うよりも世の中の流れでそうなっている。健康志向で体の健康の事ばかり考えて精神衛生に気を使わなくなってしまっているので、これからは心も体もいたわって行く必要がある時代の到来となっている。

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