マスターシェフ・タイランド

もともと映画やドキュメンタリーが好きなためテレビは全く見ない。

例外としてちょっと見てしまったドラマやシリーズ物はハマってしまい見る事がある。

それ以外に見る番組が２つある。

ひとつは以前紹介した【THE MASK SINGER】

普通の歌番組ではなく、登場してくる歌手達も普通の歌い方ではなくどちらかというとミュージカルよりだったり、コンサート風になっているので見ていて楽しい。

ともうひとつは【マスターシェフ・タイランド】だ。

これは一般の料理好きの人たちが応募をして腕を競い合う番組。勝者は１００万バーツの賞金をもらえ、番組を通して腕前が認められるので得られた資金をもとに自分のお店を持つことも出来る名誉がある番組だ。

大人向けと、ジュニアに分かれている。上の３人はそれぞれのシーズンの優勝者。

大人向けのものがまず２０１７年に始まりシーズン１の翌年にシーズン２その翌年にシーズン３と現在はこの１から３に登場した腕前の良い人たちが寄せ集められてシーズン・オールスターズを放映している。

今回はオールスターズに触れるのでジュニアはまた機会があれば。ジュニアの子たちもみな大人顔負けの知識や技術を披露していて素晴らしかった。

もともと腕前が良い人たちが登場してきているのが大前提だがこのオールスターズはこの番組を通してさらに腕が磨かれ、優勝をしなくとも名声を手にいれ本職として頑張っている人たちが沢山おり、その人たちが競い合うという質の高い戦いになっている。

参加者の多くはこの番組がもとで有名になり、テレビ慣れもしているので彼らは彼らのユーチューブチャンネルを持ち活躍もしている。沢山あるが少しだけリンクを添えておく。

https://www.tripgether.com/index.php?home=view&id=3507

自分はシーズン１からずっと見ているがみな敵同士といえどお互いの助け合いや絆がつよい。

このオールスターズでも皆同じ苦労を経験してきている仲間なので誰かが脱落するとみなで涙する、ある意味で【タイらしい】場面が多々ある。ひととして美しく思える場面。

彼らの作る料理を審査するのは司会の女性【ポックさん】超有名料理人【イアンさん】、料理評論家【インさん】、それから自分の尊敬する女性【ポムさん】の４人だ。司会以外の３人が味実をして基準点かどうかの判断をする。

シーズン１から変わらない事はとにかく厳しい。料理をしている途中に審査員が色々と助言をしてくれるが、これまた厳しい。

この厳しさには訳がある。

毎回出される料理のお題はどれも難しい。素人には到底出来ない内容ばかりだ。

難しいだけでなく時間制限も６０分、４５分、３０分などさらに難易度を高めている。

そのため審査員たちも出来る限り競技者たちがうまく時間を使い料理を仕上げられるように助言をしている。思いやりではあるが優しく諭している暇はなくテキパキしていないと料理も時間内に完了しない、審査員側の苦労もある。

この助言や審査の厳しさは【人として】【料理人とは】という真意にも迫るものだ。

どんなに急いでいても厨房の清潔さを保つのは当たり前の事であり、料理を食べれる状態にして安全な食べ物を提供する、尚且つ目で見ても美しく美味しい盛り付けであることが大前提。

年齢制限がなく色々な世代の人が出てきている。料理も国の隔てない料理が題材になるが、タイ料理を進化させた料理が沢山出てくるのでそれだけでもとても興味深い。

使われる食材もスポンサーが大最大手のCP（セブンイレブンを持っている会社）なので世界中の超高級食材が出てきたり、びっくりするような食材もあるので決して飽きない。

上記にも書いたが、この厳しさをみな経験してきたものばかりなので絆がさらに強くなりお互いに励ましながら戦っている。

シーズンを超えて親しい付き合いをしている人たちも多いようだ。

勝負を争う番組ではあるが、その向こうにある人と人のつながり、料理のすばらしさ、難しさを感じ一喜一憂してしまう番組。審査員の脱落者にかける最後の一言も素晴らしいものだかりで感心する。

２０２０年４月５日が最新のエピソード１０になっているが、その後はコロナ感染拡大抑制の為番組撮影を一時中止している。

シーズン１からの登場人物たちが出て来ていて観ている方もそれぞれのひとどなりに愛着があり誰も脱落をしてもらいたくないが、みなの雄姿を見たいので毎週見続けている。