ヒア・ペン
- 絵空事
- Jun 17, 2020
- 3 min read
Updated: Oct 2, 2020

タイには完全に中華とも言えない、けど中華みたいな料理がけっこうある。
言葉も料理も時代と共に変化をしていく。美味しい素材が出会って素敵な料理に変身しているものもたくさんある。

チュラ大にある昔ながらの老舗食堂で出ている珍しい料理があるので紹介したい。
それ以外にも一般的な料理もだしているが、ここで食べれる突出した2つのメニューを紹介したい。それ以外にも一般的ではあるが、昔ながらの味を守っているメニューばかりなので他のものも試す価値あり。

お店の名前は【ジュン・アン・ラック】という中国名(漢字は不明)。
タイ人にはなじみがないので通称【ヒア・ペン】または【ジャルーンポーン】と呼ぶ。
【ヒア】は華僑の目上の男性を呼ぶ時に使う。兄貴みたいにもなる。【ペン】は名前。

アマー(タイ語で華僑のおばあちゃんをそう呼ぶ)(おそらく80歳位)と、おじさん、お兄さん、お姉さん(華僑ならではの家族経営)でこじんまり昔ながらの雰囲気で営業している。このアマーがとても元気な方で一番商売っ気がある気さくな方です。
お店に入るたびに【あー!今日もまた来てくれた!】とか帰り際に【明日は友達いっぱい連れてくるんだよー!】とか夕方の大雨の後は早めにお店を閉めたりすることもあるし、その閉店の時に自分が行っても、【常連さんさからいいよいいよ、お腹いっぱい食べておきなさい】なんて言ってくれます。
最近の商売にはあまり見かけない、常連さんを大切にしてくれる優しいお店。
タイの昭和の食堂版ともいえると思う。料理は全て作りおきではなく注文を受けてからひとつずつ丁寧に作ってくれる。いついっても心も胃もいっぱいになるお店。

家族経営だからかは謎だが値段に合わずお皿いっぱいに料理が出てくる。
味もきっと昔ながらの家庭の味風になっているのでなんだか懐かしい感じで食べられる。
とにかく心温まる感じのお店なので常連として頻繁に来てしまう場所。

今回の『珍しい』料理は素を辿ると南中国の潮州の【三茶反】というものとマレー地方のサテが組み合わさったもの?らしい。中国の食べ物は分からないが、ソースは本当にサテと変わりがないので、そのから来ているものと分かる。
この食べもに入っている主役の野菜【空心菜】からタイ語の料理名が付いたと言われている。

【ム~・サテ】
お店の看板が『タイで初めてム~・サテ売り出したお店』とうたっている。
おいしいのひとこと。ピーナッツソースに付けて食べるので人によっては胃にもたれて美味しくても沢山は食べられないという人もいるが、このお店のはさっぱりしていて美味しい。
それからお手製のタレも美味しいのでさらに料理の味を引き出してくれるわき役がちゃんと用意されているのもありがたい。

●珍しいメニュー①
【プララームロンソン】
ごはんにあつあつのサテソースがかかっていてその上にナームプリックパオが乗っている。
全部を混ぜ合わせてカレーの様に食べる。ピーナッツソースなので円やかで食べやすい。

●珍しいメニュー②
【プララック】
それは【プララームロンソン】のごはんが麺のセンミーに変わっただけ。
触感がごはんとはまた別だし麺が好きな人に選ばれる。

もしチュラ大周辺に行った際は試す価値ありな珍しい食べ物だ。タイ人同士でも知らない人、食べた事がない、という人もいる料理なので試す価値あり。
それから昔ながらの食堂なのでなんだか懐かしい気分にさせてくれる場所。(繰り返し)

自分は週に1度位は食べに行ってしまう場所だ。50バーツや60バーツで食べれる料理はこの周辺では殆どないし、量を考えてもかなりの量なのでお腹いっぱいになれる。
行きつけの挨拶を交わす食堂があるってとても幸せだなーぁと思っている。

店名【ヒア・ペン/ジャルーンポーン】(中国名:ジュン・アン・ラック)
●場所:バンタットーン通り
●最寄駅:BTSナショナルスタジアム駅(徒歩5から8分)
●営業時間:朝10時から夜10時まで ●定休日:なし(念のため事前にグーグルで要確認)
●値段50バーツから

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