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寄り道:バーンプー

Updated: May 14, 2020



東アジアやヨーロッパ諸国の人々にはあまり珍しくないカモメが集まるところで有名な場所である。


サムット・プラカーン県の海辺にある。海も干潟に近い場所である。毎年11月から2月位に越冬カモメが集まってくるのを見に来るのが有名になっている。12月から1月が一番多く見れると言われている。


その昔お偉い軍人がこの場所を保養所として以来、その後自然保護区域の指定受けている場所なので周りの工場などからは距離をおいてのんびりとした場所であり、海も清潔な干潟が広がっており鳥やカニが沢山いる場所である。





東南アジアはほぼ熱帯の地域ばかりなので北部の鳥が越冬で来るのを見かけるのは殆んどないのがバンコクである。郊外でも干潟や沼地それから滞在にふさわしい林があるかという点もあり、このバーンプー保養所周辺はその条件が整っているので毎年カモメが越冬地として選び短期滞在をしている。


2018年現在では車で行くか、BTSのベーリン駅まで電車でそこからタクシーとなる。土地勘の無い人にとってはベーリン駅からほぼ真っ直ぐな道とは言え、遠く感じるのでタクシーが行ってくれるかは謎である。もしいても帰りにお客が付かないのはほぼ間違い。交渉で帰りにお客がいない、という事で値段が結構高い事も考えられる。


先日書いた『エラワン美術館』の少し先にあり、将来的にBTSもどんどん延びていく予定であり、この保養所の近くのバーンプー工業地帯まで延びる予定なのだ。この予定がそのまま進められれば将来的に電車で気軽に訪れる事が出来る場所になるだろう。




このエラワン象とバーンプーの間に『ムアン・ボーラーン』(タイ全国の観光地を縮小したテーマパーク)もあるので、BTSが開通した暁には、朝はエラワン象、昼間はムアン・ボーラーンで夕方にバーンプー保養所なんて観光コースも容易になる。


近年は人気の場所でもあるので昼間に行った場合は結構な人の量とは聞くがいまでこそ、中心部から離れていて車で来なくては行けない場所なので人はまだ沢山とは言えない。

もし渋滞さえなければバンコクの中心地から1時間以内で着ける場所だ。





入り口はタイ語で大きく水色の板に白文字で『サターン・ターク・アカー・バーンプー』と書かれている。入り口は進行方向の反対車線側にあるので一度右目に通り過ぎてからほんの少し先でUターンをして入るので意外とみつけやすいはずだ。


入って少ししたら駐車場になっており、左右に空いていれば駐車可能。もし満車の場合は右手の風車が沢山ある方まで行かないと駐車できない場合もある。自分は朝5時過ぎに行ったので特に駐車場代などないままであった。



この場所の特徴は自然が整っている事以外に桟橋が海の方まで伸びているので林を抜けて、干潟を越えた所まで出れる所である。その桟橋の一番先端には海を見ながら食事が出来るシーフードレストラン(老舗)もあり休日はその昔から来ているであろうと思われるおじいちゃんおばあちゃんが家族連れで来ている人も多い。


駐車場を抜けた入り口の門からもゴルフカートの送迎がこのレストランまであるので日中の日差しが突き刺さる間は非常に便利なサービスである。レストランを利用しなくても乗っても全く問題なしである。



自分はこのカモメがいない時期に2度来たことがある。特に何もないなーという印象だけである。だが今回はカモメを見に来ようと思い朝5時前に家を出て、5時半にはここに着いて初日の出待ちをした。



自然の摂理とは感心するもので、カモメは日が昇って来ないと出てこなかった。薄明るくなって来ても太陽が昇って来ない限りカモメも出てこない。鳩だけは餌探しで出てきていた。


日が出てくると数人の朝から待機をしていたカメラ小僧の様な人が3人程日の出の写真

を撮ってカモメ待ちをしていた。そうこうしている内に若い人達も総勢10組程来てみなで静かに待機をしていた。



携帯電話を使って撮影する人もまだまだいるが、それよりも一眼レフ所有率が非常に高いように思う。近年のソーシャルメディアの為などのポートレート撮影ブームもあるが、ラーマ9世国王が一眼レフを持ってあちこちに視察に行っていたのでその影響でカメラを持つというのも普通の事なのかも知れない。



富士フィルム、ソニー、オリンパス、ニコンなど日本製のものがやはり中心であり、日本よりも2倍から3倍の値段であるが需要があり使われている。生産国の日本ほどレンズなどは豊富にあるわけではないし、値段もする。場合によっては日本からの輸入待ちをする人もいるし、日本に旅行の際に買う人もいる。



スワンナプーム空港もそんなに遠くないので結構な大きさの飛行機が見えたがカメラではアリ程度にしか映らないので撮らなかった。


自分はどうでもいい実験などをコソコソと自己満足の為にしている。今回はカモメも鳩の様に食パンを食べるかの実験をした。食べるには食べたが、桟橋で売っている豚を揚げたものの方が好物のようであまり寄って来てはくれなかった。


日の出と同時に一気にカモメが林から出てきた

タイ語のネット上ではこのカモメ達が餌に慣れて来ると桟橋の手すりに留まって餌待ちをしていたり、手に餌を乗せている所に食べに来てくれたりしていたが朝早いせいか、それともまだ越冬したてで人慣れしていないからなのかは謎だが人懐こさはなかった。


それから林から出てきてすぐに餌に食いつかず、あちこち飛び回ってそれから干潟に集団で固まって暫くしてから食べに来ていた。まるで朝の運動をしてから食事であった。


早朝は人が少ないのでお勧め

たまたまバーンプーマラソン大会の日と重なっていた為人が多く見えるが、赤い服の人以外は基本観光客である。人が少ないのとマナーが良い人ばかりだったのでカモメが集まる場所で場所の取り合いにならずそれぞれが譲り合いをして写真を撮っていた。


余談だがここ5年位ミニマラソンがかなりの勢いで流行りになっている。健康志向ブームの流れではあるがみなマラソンの為にジムのランニングマシーンに付きっ切りだったり、ルンピニ―公園など夕方や休みの日は走る人だらけである。



バンプーまでの道のりで途中道路を半分閉鎖してミニマラソンが行われていた。朝4時5時であればまだ空気は昼間よりいいとは思うが、この大気汚染がひどい都市で走るのもどうかと思っている。


さて、話は戻してカモメにあげる餌を売っている売店の屋台の真横に桶に水を入れて石鹸も用意してくれており、餌の豚の皮揚げを掴んでベトベトの手をその場で洗うことが出来る親切ぶりである。トイレは離れた場所にあり、レストランが開いている時間にレストランで入るか駐車場横売店の裏手にある。朝日と鳥との駆け引きの中でトイレまで行って手は洗ってられなかったので凄い気遣いだと感心した。



ちなみに桟橋の手すりは鳥のフンで一杯なので触らないように気をつけよう。床自体は清掃の人が綺麗にしてくれていた。それから朝早いせいかカモメは餌が売ってる売店の周りにしか来てくれなかったので、その辺で待機をしているといいかも知れない。


今回は朝5時半過ぎから7時半までいた。レストランが開く前に帰ったので次回は機会があればレストランの食事の事も書きたい。


白いカモメが朝日で赤く染められている

決して便利な場所ではない為か、それかカモメに興味がないからか外国人は全くいない場所だった。


それにしても早起きした甲斐がある日曜日になった。海から出てくる朝日も見れて、カモメとも戯れられて美味しい空気も吸ったので朝からさわやかな気分になった一日である。


帰り道に寄ったお寺から 朝9時でもう猛暑であった


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