バーンパイン(芸術散歩)
- 絵空事
- Nov 12, 2019
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Updated: May 21, 2020

今回も芸術散歩。
11月に入ってから5日程中国からの北風が吹いてきて涼しい日が出てきている。
今回もそんな幸運な日であり散歩日和となった。

バーンパインというとバンコクの北に隣接しているパトゥムタニー県を通り過ぎアユタヤーに入った所にある工業団地が多い地区と思う人も多いはずだ。事実そうである。
『アユタヤ』と書くとバンコクから少しだけ離れている印象になるが、バーンパインは渋滞さえなければバンコク中心地から30分程で着いてしまう距離の場所だ。

前々から書いているがこういう主だった観光地がなさそうな場所に散歩に出かけるのが好きというひねくれ者な自分である。
今回の散歩場所は二ウェー・タンマ・プラワット寺院(ワット・二ウェータマプラワッ)。
場所柄バンコクからアユタヤーや北部へ出る人が通り過ぎるだけの場所なバーンパインだが、ここにはバーンパイン宮殿という王宮が存在している。
宮殿と並ぶ敷地にあるのと、このお寺は第五代タイ国王により建立されたものなので由緒あるお寺である。宮殿ではないので服装規制などのチェックは何もはいらないが、由緒あるお寺である事はかわりないので節度ある服装で行った方が望ましい場所だ。

ツアーでタイ・バンコクに旅行に来る人の多くはこのバーンパイン宮殿に来る事になる。それ以外の人達は場所柄中途半端な場所なので行くに行けない場所とも言える。
ツアーで来ると時間の問題でじっくり見ることが出来ない場合もあるだろう。
アユタヤ方面行きの線路でバーンパイン宮殿の駅もあるので電車で行く事も可能であるが、駅から決して近い訳ではないので車がないと困難な場所だ。駅がある通りは幹線道路とも言える通りではあるが車の通りは頻繁ではない道になる。
この二ウェー・タンマ・プラワット寺院はこのバーンパイン宮殿から川を挟んだ裏手にある。駐車場も宮殿と同じ場所になるのでこのバーンパイン宮殿を目指せば問題なく辿り着ける。。

このお寺に行くには駐車場の裏手から川を渡る簡易のゴンドラに乗って行く必要がある。ゴンドラの乗り場は1箇所しかないのですぐ分かるはず。ゴンドラは無料。
ゴンドラ乗り場の周りに飲み物などを販売する簡易屋台が出ているので目印になる。
ゴンドラは2台あり、1台につき10人乗れるので長く待つ事はないが時間によっては横からの日差しが突き刺さって来るので日傘を持っておくと良いかも知れない。お坊さんが物見代からゴンドラを管理していて10人越えてると発進してくれない。

ゴンドラを下りて川沿いに数分歩いてからお寺の脇の入り口から入ることとなる。
自分が行った時は日曜日のお昼前であっただが人も多くなくゆったりとした時間を過ごせた。

このお寺の特徴はゴシック建築でありながら仏教寺院というところだ。どうみてもカトッリク教会にしか見えないし、敷地の作り方も西洋風な場所だ。だが川沿いを歩いて本堂に向かう途中にみかん色の袈裟をまとったお坊さんが歩いているし、袈裟の洗濯物を干している場所も見受けられるなんとも不思議な場所と言える。

仏教寺院らしく菩提樹の木もあり歴史を感じることが出来る大木になっていた。菩提樹すら芸術的に大きく広く枝を伸ばしていた。

この不思議な空間を流れる時間はとてもゆったりとしていて、非常に落ち着く場所である。流れる川の中州に建てられているので両脇が川になっており非常に清清しかった。
休みの日となればアユタヤ遺跡群や有名観光地はとにかく人、人、人、となり観光が観光にならず楽しめないので、こういう人が余り行かない場所を選んで散歩をするのも粋なもの。
機会があれば是非お勧めしたい場所のひとつだ。

ここまで足を伸ばせばついでにアユタヤとなる人も多い。アユタヤは遺跡以外にも食べ物も有名なので朝この二ウェー・タンマ・プラワット寺院に行きお昼をアユタヤでというコースもいいと思う。参考までに。
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