バンコク食文化
- 絵空事
- Oct 20, 2018
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Updated: Oct 1, 2020
食事文化
多種多彩な料理の紹介ではなく、食事に対する文化について書く。
1日3度の食事はだいたいどの国でも共通の事であり、おやつや午後の紅茶などもある。

自分の周りでも同じであるが、良く聞くのは『食事を我慢すると胃炎になるよ』と『お腹が空き過ぎなのは良くないから、食事の前に何か軽く食べておきな』の2つである。
胃が痛い、胃がキリキリするなども良く聞くので、まあまあ利にかなっているかとも思う。
それとは別にお腹が空き過ぎて不機嫌になる人もいる。それを表すタイ語も存在する。
レストランでお腹がかなり空いていて料理を注文したが余りに遅く、空腹で機嫌が悪いのにさらに料理が来ないとなり怒ってお店から出てしまう人も出会ったことがある。怒りが空腹を通り越してしまった1例である。お腹が空いているのに料理も待たずに出てってしまった人はいったいどこでまた食べるのか不思議であるが、空腹すぎると集中力などが散漫になるので考えが追いつかなくなってしまっている。

それからまた別の事で良くある事だがお腹が空いている状態でレストラン、食堂に行った場合料理を頼み過ぎてしまう人がいる。最後は食べ残すか、かなり無理やりに平らげるのである。『お腹の空き過ぎで料理を注文するのはやめよう』という事も良く耳にする。
第九代タイ国王の教えが広まっており食べ残しをするのは罪深いとされている。色々な国で言うお米一粒でも神が宿っているという言いまわしに近いものである。

ただ、豊かな食文化、お米、果物、野菜すべてが自国で賄えている豊かな土壌の文化であるので、残してしまってももったいないと思う若者は減りつつあるのも現実である。
上記3つの事柄から、食事の時間までまだゆとりがあるがお腹が空いてしまった場合、何か軽いものを口にするのである。そういった理由からか屋台にはつみれ、肉団子、ソーセージや切って皮を剥いてある果物など軽食が沢山あるのも事実である。それから全般的に一品料理の料も少なめである。つまみ食い文化にはちょうどいい量と言える。

つまみ食い、買い食いは良くないとされているが、自由な国であり人に寛容なお国柄の為誰も何も文句は言わない。アツアツ、出来立てホヤホヤで食べるのはいつも美味である。
https://www.youtube.com/watch?v=aHGTMfpHzrQ&feature=youtu.be
常夏で日差しもかなりきついが、アツアツの料理を好んで食す人が多い。料理はアツアツでなければならない。ソムタムなど熱くないものもあるが大半は高温料理である。
それからアツアツで出てくるという事はその場で作ってもらっているので残り物を出してきていないと理解も出来るし、熱である意味消毒されているので安心して食べられるという考え方もある。
それからもともとが冷たい料理、冷スープや刺身などは余り好まれていないし、食べれないという人もまだまだ多くいる。
お店選びも上記の様な理由から選ばれる。その他に沢山人が入っているお店は材料がどんどんと消費されいつも新鮮な材料が使われているので安心だし、人が沢山入っているという事は味にも問題がないと容易に判断が出来るからである。

アツアツが好まれるゆえ、台所がない家でも電子レンジがあるのが今の時代の通常である。外で買ってきたものを持って帰ってきたら冷めてしまっているので電子レンジで暖めなおして食べる。インスタントラーメンも電子レンジを活用して食べれるので湯沸かし器が無くでも大丈夫。
アジアなのでお米が食の中心であり、洋食は大きく有名ではないしお米を食べなければお腹がいっぱいにならないという人もまだまだ沢山いるので洋食はあまり目立たない(デパートなどにはあるが)。
最後に飲み物について。
ペットボトルでも缶でもこちらでは通常ストローを使って飲む。セブンイレブンなどで買っても必ずストローが付いてくる。
この文化は東南アジア、インドなどで同じ理由だと思うが、その昔ペットボトルがなかった時代は瓶か缶だけであった。市場に出回る前は倉庫で保管されているし、商店などでは清潔でない場所で保管されている場合も考えられるので、ねずみなどの通り道やその糞尿の影響を受けている可能性があるので飲み物の容器自体に口をつけてはいけないと言われていた過去からの文化である。
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