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バンコクの人

大体の国の共通であるが首都という場所は人種のるつぼである。

国内から様々な人が来て、海外からも人が移住をしてきている。



ハーフも沢山いるので益々色とりどりになっている

東南アジアでは華僑の人はもちろんの事、国によっては印僑の人も沢山いる。マレーシアではそれがはっきりしているが、バンコクでは印僑の人が決して多いとは言い切れない。


マレーシアではお互いの人種、文化を尊重しつつ干渉をしない様に共同生活がなされているので、それぞれの人種がそれぞれの言葉を共通語以外にも話しているのが通常である。テレビでもドラマなど人種ではっきり別れて、言語もその人種向けになっている事もある。


インドネシアでは華僑と言えども国の全国共通語政策の為インドネシア語が中心であり、逆に中国語が出来ない若い世代の人もいる。シンガポールでも英語が中心なので中国語を余り話せないし、読み書きは出来ないという華僑の人もいる。


タイでも同じ現象である。聞いた話では、タイの場合はその昔から移民を受け入れる絶対的な条件として、タイに来たからにはタイ人として生活をする事、という政策があったようで、現在は中華街や中国寺を除いてはあまり中国らしい文化の名残は見受けられない。華僑の人でも普通にタイの仏教のお寺でお参りをするし、タイの仏教のお寺のお墓にも入るのである。


残っている文化としてはお墓だったり、後は家族、友人を呼ぶ際の敬称が華僑の人を呼ぶ時用に使われている単語がある。




若い世代になればなるほど元もとの家族の人種を気にしている人はあまりいなくなっていると見受けられる。というのは誰がどの宗教でどの人種という分け隔ては無く、お互いがタイという国に生まれ育ち、タイ人として生きているからだ。それから今の世の中は将来の安定を求めるので人種は二の次なのかもしれない。




タイ族中心にアジア人同士の混血が進むとこの様な若者みたいになる。女性版も探したいのだが整形が多い今の世の中、なかなか探せない。



色々な民族、山岳民族が存在しており、もともとのタイ族との混血で様々な顔つきの人、肌の色も存在している。だた、地域で大まかだがある程度の見分けが出来る。


東北の北部ではラオ系(色が白め)の顔つき、東北の南部ではクメール系(色が赤黒め)の顔つき、最南部ではマレー系(ほりが深く肌が黒め)の顔つきなど見慣れてくると意外とはっきり見分けが出来てくるのである。それ以外にも北部の人は色が白い人も沢山いるので華僑の人かどうかの見分けがつきにくかったりもする。ツリ目でない目がぱっちりな華僑も沢山いるので見分けはもうつかない。


南部以外にもカンチャナブリー、バンコク近郊のプラプラデーンにも濃い顔の人が多い。モン族と呼ばれる人達の特徴であるためだ。とても魅力的で男女関わらずまつ毛がとても長く目がパッチリしていて色が黒い人が特徴。


人種を超えての結婚などが繰り返されていくうちにそれぞれの血も薄くなり今では見た目では判断が出来ない人達も多いのである。北部(薄い顔つき)の人と南部(濃い顔つき)の人が結婚をして子供が出来ればまた別の顔つきの子供が生まれてくる。


見た目ではわからない場合はその人の標準語がどこ訛りであるかで判断できる人も多い。特に特徴的なのが南の人が話す標準語の訛りである。『トーンデーン』と呼ばれている。


学校以外でも家などで標準語を話させようとしているが両親自身が訛っている状態では子供もつられてしまうし、南部の発音自体特徴が強いせいか、標準語がどうしても訛ってしまう人が結構いるのだ。南部訛りが全く無い標準語を話す南部の人はかなり少ない、と言われている。




ソンクラー県出身の個性派俳優;南の人だが珍しく肌の色は白い



タイ人、華僑以外に上記の印僑の人達がいる。主にパーフラという中華街に近い地域で生地の問屋を開いている人達やスクムビット地区に多くいる。人によっては英語もヒンドゥーなどのお国言葉が全く出来ずタイ語のみ話せるが、顔は思い切りインド人な人もいる。3世代以上になってきているのでタイ語を普通に母国語としてはなしている人ばかりである。


スクムビット地区ではホテルや、高級アパートの大家さんだったりする人が多いのでお金もちの人も多くいる。


もともと生地の商売から高級アパート経営に乗り出している人達が多いのである。上記の人達は大概がシーク教でターバンを巻いた人達だ。


そういった関係でスクムビットの中心地周辺ではベンツやBMWがごろごろ走っているし、ポルシェやレクサス、ロールスロイスなどの高級車も普通に見かける。エンポリアムやパラゴンなどの駐車場で一番便利な場所にこいうった高級車は駐車が出来るのである。ホテルの正面玄関に高級車がとまっているのも同じ条件からである。


参考までにその他のインド系の人は恐らく仕事の為にバンコクに来ている人が多い。

大まかな見かけからの観察だが、上記のシーク教の人達が経営するテーラーのお店の前でお客の引き込みをしている人達はインドから来ている人である。ネパールの人もいた。





マレーシアから来ているインド系の駐在員、出張などで来ている人も見かける。

またそれ以外にインド系の見た目をしている人達がいるが多くはミャンマーから来ているバングラディッシュ系の人達で国籍はミャンマーである。


それぞれ醸し出している雰囲気も違うし、国が違うので服装も違う、じっと観察をすると見分けがつくかも知れない。


バンコクは旅行者もかなりの数来ている。世界の他の国に負けない位人種のるつぼなのでとにかく面白く飽きない都市である。アラブ人街もあるし、日本人街もあるので場所によっては自分が一帯どこの国にいるのかが分らなくなるような錯覚になる場合もあるだろう。

人間観察をするととても面白い都市である。

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