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ソムタム一族

Updated: Apr 14, 2020

ソムタムと言っても色々種類がある。その一族の概要説明。



基本はマラコー(熟れてないパパイヤ)を使っていのが元祖。

もしレストランに行って、ソムタム下さいと言っても店員さんに何のソムタムですか?と聞き返される。


ソムタムはもともと東北:イサーン地方の料理だったのですが、今や国民食になっているので敢えてイサーン料理を食べに行こうという人はいない。『今日はソムタムを食べに行こう』とだけ言うのが普通。


果物いっぱいのソムタム 甘辛なので食べやすい

ばずはソムタムの主役となる種類から。

① パパイヤ

② とうもろこし

③ きゅうり

④ ジュウロクササゲ(インゲン豆みたいだけどもっとぐっつく硬い)

⑤ 各種果物


上記を主役としてその他の具材が混ぜられてソムタムとなる。


ジュウロクササゲ トゥアファックヤーオという名前

ジュウロクササゲは主役でない時でも定番具材としてソムタムに入っている。

コリコリして美味しいという人にはたまらない食材だが、かなりの青臭さがあるため苦手な人は避けておいて食べないか、注文時に入れないでと伝えること。


★主な具材★

ジュウロクササゲ(準主役)

トマト(常に準主役)

生の田ガニ

塩漬け田ガニ

タニシの様な貝

酢漬け海貝

海ガニ

パーラー(魚の漬物:くさやや納豆の様な食材)(詳細下記参照)

カノムチーン(そーめんに似たもの)

にんにく

生のもやし(生なので土臭いのが苦手な人は避けるべき)


などなど 他にも色々入れて色々なソムタムに変身をする。


屋台や小さな食堂でなければ大体メニューがあるのでそれを見て選ぶことが出来る。またはメニューに無くても具材さえあれば作ってくれるのがタイの素敵なところである。


外国人が簡単に挑戦出来るのはソムタム・タイである。刺激的な食材はプリック(唐辛子)だけである。辛さも注文のときに指示が出来るので安心。


辛さの注文の仕方は『辛くしないで!』『唐辛子4つ入れて!』『唐辛子手づかみで!』といった少しおおざっぱな感じになる。


空を指すように実がなる唐辛子

辛くしないで『マイ・アオ・ぺっ』

唐辛子ひとつだけ入れて!『アオ・プリック・めっ・ディアオ』

唐辛子4つ入れて『プリック・シー・メッ』

唐辛子手づかみで『アオ・プリック・ゆっゆっ』

手づかみで入れては本当は別の言い方だがカタカナにすると発音が出来なくなるので簡単な言い方に。手づかみの場合は10個か20個の唐辛子が入る。


真っ赤なソムタムが出てきたら 退散しよう

それから食するときに唐辛子は食べる必要がないので、お皿の淵に避けておくこと。激辛好きならば食べてしまっても問題ないが、唐辛子はすでに潰されて辛味が他の食材とスープに染み出ているので食べる必要なし。口でどんなに辛さに耐えられても、後で腸がねじれる様な腹痛に襲われたら旅行が台無しになる事もあるので気をつけよう。腸から火を噴く勢いの時もあるので危険。


と言いつつ、辛い辛い、フーフー言いながら食べるのも美味しさの一部であるのも間違いないので、辛さ対策後覚悟して食するべき。



有名なレストランでもメニューと一緒にメモがおいてありそれに注文内容を書いて店員さんに渡すのでタイ語必須となる。ただ外国人の場合は呼べばメニューを指差しして店員さんに記入してもらえる。


ソムタムと言って特筆しなくてはいけない食材がある。それはパーラーだ。

どの国にもある食べ物を長持ちさせる先人の知恵漬物である。発音上パーラーと言うが本当はプラー・ラーと書く。プラーとは魚の事。


漬ける魚は何種類もあり農家によって異なる

東北以外にも北部でも食べられている食材で、東北、北部共に色々な料理に入れられて使われている。ソムタムもそうだが、パーラーが入っているとスープが黒っぽくなるのですぐ分かる。


竹の子のパーラースープ 気持ち黒っぽいので分かる

あとは辛子味噌の様な食材にも混ぜられている事がある。パーラーを入れることで味に深み、コクが出来る。


先に書いた様にくさやや納豆の様な食材である、と言えばニオイが想像できると思う。漬物を漬けている農家にもよるし、料理人にもよって仕上がりがそれぞれ異なるので一概にクサイ食材とは言えない。


自分は問題なく美味しく食べられているが、さすがに市場で売っているのを見てグロテスクさに少し驚愕をした事がある。大型の魚を使ったパーラーの漬物だったためだ(魚嫌い)。



有名な食堂などではこのパーラーを煮てから食材として使うので強烈なニオイもどこかへ吹き飛び味もまろやかになっていたりする。


と、強烈な食材である為タイ人でもバンコク出身者や南部出身の人にはあまり馴染みがない食材なので食べれない人も沢山いるのが事実。


話は逸れたが、挑戦に価するパーラーが入ったソムタムを紹介する。



タム・テーン・パーラー(キュウリのソムタム)

もち米ではなくカノムチーンと一緒に食べるのが本道である。

※パーラーと書かなければ普通にキュウリのソムタムとして注文出来る。




タム・ムア(又はタム・パー)

ムアは適当やごちゃまぜ、という意味。パーは森という意味なので入っている食材が森の食材でごちゃまぜになっているソムタムである。

※『マイ・サイ・パーラー』と言えばパーラーなしでも注文可能。




※タイ人風に言うと ソムタム(名前)なんとか、というのを省略してタム(名前)なんとか、だけである。例)タム・タイ タム・パー など。


タイ語表記が知りたい人はお気軽に声かけて下さい。タイ語で書いてお返事します。






最後に

ソムタムは国民食となっておりみなに食べられていますがテストや面接、重要な会議などの前の日には食べないようにする人が多いくらいお腹にとって刺激が強い料理になるのでみなさんも食べるときは自分のお腹とよく相談をしてから食するようにしよう。



それからソムタムを美味しく食べる秘訣は大勢で食べること。一人で食べるのは美味しくないし、大勢でワイワイ食べるのが美味しさの秘訣であるとよく言う。何かの打ち上げや飲み会などもソムタムがあるお店で行われワイワイみんなで食べているのをよく見かける。



世界でもっとも有名な料理のひとつであるタイ料理を作ったタイ人なので食事をしながら今食べている料理の話をワイワイするのもタイ風である。

※ソムタムの味付けが悪い場合は、再度味付けをし直してもらえる!

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