セ－プ・クラシック　タイ料理　イサーン料理

食べ物の話。

ないものねだりと同じでなにか制限がかかると逆にそれに反発するかのように食べたい！という欲求が出る。

普段はいつでも食べれるし、と余裕ぶっていてもこういう制限がかかった時期になると話は別になる。

自分は屋台でも、掘っ立て小屋のお店でも、食堂でもレストランでも味が美味しくて値段に納得すれば大きなこだわりなく食べる。まあ単純なので美味しければそれでよし。

今回もお気に入りのレストランを紹介。ここは【セ－プ】という言葉を使っている事からすぐに東北（イサーン）料理のお店と分かる。

この【セ－プ】は強めに山の発音をする（タイ語独特の発音方法山発音）。

東北弁で『うまい！』とでも翻訳するに相当する言葉だ。または【とても刺激的な味】ものを表す。

屋台なので東北料理を頼む時に『セ－プセ－プでお願いしますね！』っていうと辛くて一口食べただけで脳に衝撃が走るような刺激的な味になって出てくる。

さてこのお店の本題に。

バンコク内にいくつか支店を出していて有名どころではBTSプロームポン駅直結のデパート【エムクオティエー】にもある。それから外国人が多く仕事をしているBTSプルーンチット駅から徒歩圏の【オールシーズンプレイス】という商業施設オフィスビルにもある。

毎日行ったりとかする常連ではないので断言は出来ないし同じレシピでも支店によって調理人が違うので味が違うかもしれない。それから料理は人の好みに大きくさゆうされるので、食べた人が全員『おいしい！』と言える保証もない。ただ結構頻繁に自分は利用をしており同じものを頼んだりする事ももちろんあるが味はいつも安定していて毎回美味しいので『自分のお気に入り』として紹介をしたい。

特に最近は道端の屋台の人たちもバンコクから消えた人出の影響で生活がままらなくなっている人も事実多く田舎に引き上げてしまっている人もたくさんいる。なのでこういったレストランの持ち帰りを利用する事が増えてきている。

ソムタム専門店！と大きく打ち出している訳ではないので全部の種類のソムタムがあるわけではない。ただソムタムやその他の料理定番中の定番は全て揃っている。

定番以外にも他ではあまり見かけない料理もあるので驚かされたりする。プロモーションによっては何故か雲南料理もあったりして常連客を飽きさせたい工夫はされている。

レストランであり高級デパートに出店をしているだけあり食器も工夫してあるし盛り付け自体も工夫されている。

当たり前だが屋台と比べればそれは値段は割高だが、料理の質、量、見た目をみても充分納得のできるお得な金額ともいえる。（写真映えもしてくれるのでありがたい！）

このお店の一番のお気に入りは

①【カーオニヤオ（もち米）】

②【カーオジー（もち米のおやき）】

【カーオニヤオ】だいたいのお店では東北地方伝統のお米入れ【グラティック（ガティック）】に入って出てくる。

お米が冷めない様に少しづつ取り出してまたふたをして保温を出来るようになっている。または単純にお皿にもち米がのって出てくるだけの場所もある。

ここのお店はその【グラティック】がお洒落になっている。

【カーオジー】はもち米を串焼きの様にして食べるおやきだが、ここのものは焼く前にうっすらと溶きたまごに付けてからフライパンで焼いて出てくるので独特の見た目と、もち米の柔らかさが非常によく、非常に食べやすいお餅を食べている感覚になるので気に入っている。

それから非常に個人的な事だが重要な事でもあるので特筆しておきたいことがある。

自分は野菜が大好物だが生の野菜で青臭さが強いものはどうしても食べれないものがある。火を通してしまえば青臭さが抜けるのでほぼ何でも美味しく食べれるのだが。

この野菜について触れておきたい。

東北料理を頼むとたいがい生の野菜が添え野菜として出てくる。ソムタムを頼むとそれに入っている代表的な野菜がある。それは【トゥア・ファック・ヤーオ】という見た目はインゲン豆の様なでも１メートルくらいの長さの豆が１０センチ程度に切られて出てくる。

これの青臭さがどうしても苦手で食べる事もかぐことも出来ない。その苦手さは一緒に食べている人がこの【トゥア・ファック・ヤーオ】をかじった後にしゃべるとそのにおいが分かってしまう位敏感になっている。

そんな勢いなのでソムタムを頼む時は必ず忘れずに【トゥア・ファック・ヤーオ】を入れないでと頼む。が、この【セ－プ・クラシック】のソムタムはまったく青臭さがない！なので美味しく食べられる。何度も違う日、違う季節に行って食べているがにおいがないのは変わらない。よくよく観察をしたら調理する前に全部種を抜いているのでにおいがないという事が観察から分かった。通常はあのにおいを楽しむものでもあるので種がついたまま出てくるのが当たり前だがここのお店は気配りが違い種は全部取り除かれていた。