負の連鎖:バンコク大渋滞
- 絵空事
- Oct 9, 2019
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Updated: Oct 1, 2020
渋滞

漢字2文字だけの簡単な言葉ではあるが、タイでは『パンハー・ローク・テーク(地球壊滅問題)』と言われている。

その昔はバンコクが渋滞問題の中心であったが、今ではコラート(ナコーン・ラーチャシーマー)、パタヤー、プーケット、チェンマイでも同じような状況になっている。
この観光主要都市以外にも有名観光地周辺も渋滞がひどく気軽に行けるような状況ではないのが近年。
それ以外にも大型連休や祝日、年末年始、ソンクラーンはタイ中が渋滞すると言っても言い過ぎではない。特に東北(イサーン)線は車で帰る人が比較的多いので更なる渋滞をよんでいる。東北地域の入り口であるコラートまでは通常3,4時間であるが、上記の時期は優に6時間を超える事が多々ある。

2019年現在モーターウェー(高速道路)の工事が続いておりそれも東北線の渋滞に拍車を掛けている。この工事が終われば渋滞は軽減される予測ではあるが、このモーターウェーの通行料金が高いと予測されているので、使う人が多くないと噂をされている。
なので変わらぬ渋滞が続くと考えている。
東北線で車で実家に帰省する人が多いと『言われている』のは大家族が多いからと『言われている』。若い頃に都会へ出稼ぎに来て、その出稼ぎ先で家族が出来るので自然とその家族と共に生まれ故郷へ帰る事となる。
大型の車や、ピックアップカーの荷台に5,6人、車内に5人乗って帰省するなども事実見かける。10人で電車や飛行機で帰省しようと考えるとやはり割高になる為車を使って大勢でいっぺんに帰省をすることは利にかなっている。

この事は東北に限らずどこでも言える事であるが『比較的多い』という言い方が出来ると思う。他の地域は果物や農作物、天然ゴムなどの栽培が出来る為、都会へ出稼ぎに出るという人達も東北と比べると少ないと言えるかも知れない。(実際の統計を見た訳ではなく、個人の感覚での意見)
余談であるが、東北からの出稼ぎ者が昔からバンコクに多くいるので、彼らが持ち込んできた東北食文化『ソムタム(パパイヤサラダ)』が有名になり近年ではタイ料理の代表選手のひとりを担っている。

大都会での渋滞はどんなものかは以前にも書いた事があるが、やはり運転マナーも改善されない限り車の量が例え減ったとしても改善されないであろうという個人の予想だ。
毎日バイクに乗って朝夕と移動をしているので混雑時の状況を目の辺りにしている。渋滞を我慢しながらの乗用車の運転は相当な精神力がないと冷静な運転は難しいと思う。
とにかく『我慢』が必要。
ただ、どんなに辛抱強い人であれ、あれだけ渋滞されてはイライラするのも当たり前であり、早く目的地に着きたい!と思ってしまうもの良く理解出来る。
が、このイライラの人達が『我先に、我先に』となっている状況下なので少しでも隙間があればそこにひとまず頭だけ突っ込んでおこうという車が多い。頭の先もろくに入らない空間に無理やり入れ込もうとしているので車体の9割以上が車線をまたいではみ出ているのを想像するとわかりやすいかも知れない。
それから無理やりな車線変更をする車が20メートル毎に現れる(決して大げさではない)ので車が車線通りにまっずぐ走っておらずジグザグになっている。車線通りの走行が出来ないので自然と車の流れもひどく滞る。

さらにそのひどいジグザグの車を間をバイクがすり抜けていく。または信号が変わるタイミングで車がすこし動き出すことで出来る隙間という隙間にバイクが流れ込んで行くので、結局車が前進する事が出来なくなるのでその場で停滞となる。
4輪車以外にバイクがなくならない限り、またはバイク専用車線の様なものが出来ない限りこの渋滞の連鎖は終わらないと勝手ながらの確信をしている。
車の量が多いのはもちろんの事だがここ10年間の間にかなりの量の高層コンドミニアム(分譲マンション)が建設ラッシュで建ち続けているので香港や東京の如く高層ビルが並び人口の集中が起きている。その集中に伴い車社会のタイなので、そのコンドミニアムに住む人達の車がそこへ集中し、その周辺で渋滞が発生するようになる。

本当であればこういった建築も都市計画法に基づき高層ビル建築禁止地区なども存在しているが、ありとあらゆる方法を使って建てている人もいるので結局は禁止している法律はあってもみごとな抜け穴を使って建っている場所もある。

2019年10月現在まだまだスカイとレイン新路線工事は続いていてさらなる渋滞の負の連鎖が続いている今日だ。
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