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家族関係

Updated: May 16, 2020

今回は家族内での家族関係について。

友人や親しい人との付き合いで、その家族との繫がりもあり、そのやりとりを目にする事が多い。




一番親しい友人は皆家族であり親戚どうしてで仲良くしている。

自分は全く血の繫がりはないが、彼らの家族として扱われその中にいる。なので、大人は皆自分の兄妹のように付き合いをして、その彼らの子供たちは甥っ子、姪っ子として付き合いをしている。


親戚同士でも兄妹でも家族をそれぞれ持っていて、それぞれの家の文化を持っているので例えどんなに親しい家族、兄妹であっても文化に差が往々にしてあるので、これが『タイの文化』と言える決定的なものは存在しない。


自分で見受けられる文化なだけなので、国としてまとめて『タイの文化』とは決して言えないが、自分の周りにはこういう文化を持っている人がいる、という事で紹介をしたい。



それから強調して言っておきたいが、これはその家の文化であり、何が良い、悪いなどの判断をする為に書いている訳でもなければ、他と比べて何が良いとかそういう事を伝えたい訳でもない。


ただ、あるがままの姿、生活の一部を垣間見た内容と思って欲しい。







①親は子を使う


どの国でもあるだろう『おつかい』は通常であるし、おつかい位やっておかないと思う。


買い物を一人で出来ないとか、依頼内容を覚えてそれにあわせて買い物をして、そのものを持ち帰ってくる、という一連の作業と責任を勉強するというある意味人生勉強の一環として大切なものだと個人的に捉えている。



この『おつかい』以上に色々と親は子を使うのを目にする。


●お皿が足りないから取って来なさい

●ペットのトイレの片付けしなさい

●ここ掃除しなさい

●洗濯しなさい

●お皿洗いなさい


あくまでも思いつく例であるが他にも色々ある。子供はせわしなく親の命令に従って動いている。

ある程度成長した中学生や、高校生の子供はまだしも3歳や5歳児でも年齢に関係なく親は子を使う。


親としても子供が早いうちから自分で色々出来るようになればという思いで子供に命令をだしている。

決して親がめんどくさがり屋で全てを子供に押し付けているという事でもない。


それから親としては子供を生んで育てて養っているので、子供を使う権利があると当然に思うのである。


お金持ちの家庭であればメイドさんが普通にいるので、こいういった事がある事はまずない。





②学校の送迎


こちらでは自宅から遠い学校に通うのは通常である。


わざわざ遠い学校に行っているのではなく学校自体の数が少ないので、自然と自宅から遠い所に学校があるという家が多くなる。それから地域に寄っては評判が悪い学校のあるのでそういう場所は避けたいのだ。


自宅周辺に良い学校がなければ越境通学も今までは普通であったが、ここ近年ではもともとの学校周辺の住民が優先され、定員問題もあるため越境通学が難しくなってきている。


子供の安全を考え、子供だけで学校へ行って、子供だけで帰ってくるという事はバンコクではない。道路自体が歩行者用に作られていないし、交通手段も子供だけで行かせるにはまだ不便である。


上記の理由で親による子供の送迎は絶対条件になる。



私立の高額な学費がかかる学校などはスクールバスがあるのでスクールバス代さえ支払っていれば送迎をしてくれるが、学校との兼ね合い上自宅の立地でも送り迎えが出来るかなどの問題がある。


親はあらゆる手段を使って子供を通学させる。バス、電車、車、バイク、トゥクトゥク、バイクタクシー。

バイクタクシーやトゥクトゥクは知り合いで信用できる運転手を雇って子供の送り迎えをしてもらい親が行かなくてもいいという信用関係でやりとりされている場合もある。



共働きの人は専用の運転手か、メイドさんが送り迎えをしてくれたり、雇っているベビーシッターの人に任せていたり色々だ。


この長年の不景気もありこちらでも共働きは通常であり、その中で子供を育てていくという難しい課題にぶつかっている近年のバンコクである。





③一人息子は宝物


華僑に多い傾向に見える。

家を継ぐ存在として、やはり男の子が欲しいと願うのは華僑。


友人は今まで3人の娘がいたのだが、4人目に男の子が生まれた。両親としては男でも女でも健康で幸せに育ってくれればそれで良しと思っている年代だが、おじいちゃんおばあちゃんの世代になると、今までずっと孫娘しかいなかった家に突如として家を継ぐ孫息子が生まれようものなら『天が授けて下さった宝物』として扱いびっくりする過保護振りである。



孫は目に入っても痛くないという言葉を聴くが、多くのおじいいちゃんおばあちゃんはそうであるが、この『ひとり孫息子』に対する過保護っぷりは目に余る驚くべきものである。


時代と共に家族関係、家族のあり方が変わりつつあるなかで変わらないやりとりもあるタイである。




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