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宝くじ

Updated: Nov 16, 2018

タイでは月に2回宝くじの抽選がある。

毎月1日と16日の2回。


本題の前に少し前置きで説明をする。


タイでは歴代の王様たちがギャンブルは良くない事として禁止をしてきているので法律上も禁止となっている。禁止はされているものの自由の国タイなので隠れ賭博、カジノ、ボクシング、サッカーなどで賭博をしている人達も沢山いるのが現実。


特にサッカーは目に見て分かる。

タイのサッカーはまだまだこれから強くなっていくので、大きな世界大会などはまだまだである。なので地元のサッカーで盛り上がっているのがタイサッカーである。



しかし街角やビアガーデンなどは西洋のチームの試合や世界大会を大々的に巨大スクリーンに映し出してお客たちはかなりの意気込みで見て盛り上がっている。

その内の何人かは本当にサッカーが好きで見ているに間違いないが、実は多くの人はどのチームが勝つか負けるかで賭博をしているので死ぬ物狂いで見ているのである。


サッカーの大きな試合の日、または超人気ドラマがある日はみな急いで帰るので夕方以降道路渋滞がウソの様になくなるのも事実。


サッカー賭博で多額の借金を抱え首が回らなくなる、という人もいるのをたまに耳にする。

ボクシングもタイファイトやその昔でいうK1 もかなり盛り上がっていた。タイの代表選手ブアカーオが有名であり、タイ人なのでみなが応援し盛り上がっているのも当たり前だが、やはりボクシング賭博もあるのでさらに盛り上がっている。



と、本題に入る。

上記のように隠れて楽しむ人達もいるが、正統派で楽しむ人達も沢山いる。

しかしこの宝くじにも正統派(国が発行する宝くじ券)と、地下宝くじというのが存在をしている。


タイ語で『地下』と言う位なのでもちろん法律違反である。

地下宝くじはには券が存在しない。その代わり口頭で電話を介してやりとりをする。

今の時代は LINE があるのでそこでやりとりが行われている。



方法はいたって簡単で、自分でこの数字が来るに違いない!という2桁か3桁の番号を伝え、その数字に幾ら払うかを書いて送る。お金のやり取り、大きなお金が動くことがあるので信用し合える人同士がやり取りをしている。当選番号抽選日も国の宝くじの日と同じで数字も国が発表する数字の下3桁当然番号と、下2桁当選番号をそれに合わせている。




この宝くじはある意味タイ人魂と言っても過言ではない。全員が全員楽しみにしている訳ではないが大多数の人と言い切れる。


言い切れる理由は3つある。


ひとつは、『地下』宝くじを売っている人の多数はお金もちになっている。良い家に住んでヨーロッパ車を運転している人達である。それだけ沢山の人が買って、くじに外れてしまっているのでその外れた数字に支払われたお金が彼らのものとなっている。

もちろん毎回数字に当たる人もいるし、数十万バーツ当たる人もいるが、そういう支払いもしてもお金が残っている。


もうひとつは月に2回ある当選番号発表日に近づくにつれて、国の宝くじ売りの人がレストランや食堂に歩いて売りに来る人が増えてくる。それから駅前や人が多く集まる所の宝くじを売っている人に人だかりが出来ている。バンコクを歩いているとそういう人を見かけるはずである。



自分でこうだ!と思う数字を探すのも楽しみのひとつとなっている。方法は色々あるが、思いつきでこれだ!と思う人。夢を見た内容から夢占いのように内容から数字に変える人、交通事故にあった車のナンバーから決める人などそれぞれである。

その内容を友達同士で話し合って、それはいい数字だ!じゃあそれも合わせて買う!などと大盛り上がりになる。


財産を費やしたので カップラーメンと外れ券を食べるしかない!という風刺

3つ目の理由は当選日の雰囲気である。

地下宝くじをやりとりする人達はもくもくと数字をみて最終受付をしているので静かになる。その他の人は一攫千金を狙っているので発表時間15時半を待っている。


15時半から16時の間は基本的にみな心がどこかへ行ってしまい、仕事をしてない状態を同じである。数字の事しか頭にないし、外れた人はさらにげっそりして仕事が手につかないという勢いで落ち込む。



当たった人は大喜びでみんなで、やっぱりあの数字にしていれば当たってた!など数字の話を夕方までするのである。


それだけみな一攫千金を狙っているので全力全身なのである。そして当たっても外れてもそのドキドキ感をある意味で楽しんでいるので、宝くじはタイ人の魂と言える。

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