冬祭り
- 絵空事
- Nov 27, 2018
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Updated: May 14, 2020

タイでは乾季を『冬』と呼ぶ。まるで四季があるかの様である。
それでもそれなにり冬と呼べる日が年に数日だけある。それは気温が30度以下になる日である。こちらは湿度がそんなに高くなく、乾季は風がよく吹くので体感温度はかなり涼しくなるので、冬と呼べる。バンコク以外の場所では10度や山の上では1度などもある。

『冬祭り』と書いたが、日本語で言えば『夏祭り』である。
今回はタイ赤十字が催す募金の行事についてである。

毎年タイ赤十字による催し事が王宮広場である。歴史を見てみるとタイ王室によりタイ赤十字は設立され、この催し自体は仏暦2465年(西暦1922年)から始まった歴史ある行事である。100年近い長い歴史がある。もともとは赤十字の会員、募金を集めるために始めたようだ。
今年はなぜかルンピニー公園で行われているので王宮広場より交通の便が良いのと敷地もより広いせいか月曜日の夜に関わらずすごい賑わいであった。ルンピニー公園は地下鉄の駅を出たらすぐ公園の正面であり、BTSからも歩いて5分の距離なので、渋滞を気にする事無く簡単に来れる場所だ。

なによりも乾季の涼しい風が吹いていたので公園の散歩に適していたのも関係していたと思う。すごい人ごみであったがそれに負けじと涼しい風が吹き抜けていたので全く暑さを感じず汗も全くかかなかった最高の気候である。
公園には大きな駐車場があるが、それでは足りず路上駐車も普通にありバイクも思いっきり歩道にはみ出て通りに沿ってずっと駐車していたが、こういった大きな行事では目をつぶられているのかと思う。何も取締りなどなくそのままになっていた。

赤十字の行事だけに毎回必ず輸血の血を集める為の車も何台も止まっていたり、専用のテントも併設されている。金銭的なゆとりがなく募金は出来なくとも、輸血用の血を提供することで人助けも出来る、と素敵な人もおり多くの人でごった返していた。
王室が関わっている行事なので基本はタイの軍が管理をしているし、警察も大勢で警備にあたっている。入り口も金属探知機のゲートをくぐって入るが特に色々と荷物の検査を受ける訳ではないので、入り口渋滞にはならない。

募金や輸血以外にも沢山の出店、屋台、それからあちこちのブランドの洋服などがこの行事の為に大型テント、エアコン付を開設し特価販売を行っている。歩いて回ってあちこち見ていたら恐らく2時間はかかるのではないかと思う。
大きな催し事に必ずある大道芸人の様な人達もパフォーマンスをしていた。もちろん個人的な募金を集める為に来ている人達である。それ以外にも各会社主催の宝くじ抽選会なども行われていた。1等はバイクや冷蔵庫、高価な冷風が出る扇風機など、会社によって様々である。

それ以外にも臨時の遊園地も作られているので、子供たちと遊びに来ても一緒に楽しめる様になっている。観覧車もあればメリーゴーランドや小さいながらも本場遊園地さながらの遊具なども一通り揃っている。夜に行ったので遊園地の色とりどりなネオンも素敵な雰囲気を作っていた。大人たちも子供たちがはしゃいでいるのを幸せそうに見ていて、ほんわかとしていた。

タイにはこういった行事が各地にあり、主だったものはお寺で行われるものだ。日本語で何と言うか言葉が見つからないがお寺で行われる夏祭りと雰囲気は似ているものと言える。『やきそば』の代わりに『パッタイ』があったり、屋台や出店が沢山出ていてわたアメも売っている。

全員ではないがこういったお祭りを目にすると必ず寄ってしまうのもタイ人である。
出店の屋台は常にそこにある訳ではないので、もしかしたら何か美味しいものに出会えるかも知れないので寄ってみる価値はある。それからお祭りは独特な楽しい、幸せな情緒もあるのでそれだけでも充分である。
もともとバンコクは乾季になると雨がほぼ全く降らないので各デパートは正面に大きなクリスマスツリーを設置して照明を駆使して装飾をしている。それ以外にもビアガーデンが設置され毎晩華やかな雰囲気でビアガーデンからのライブバンドの音楽で賑やかになるお祭りの季節である。


余談であるがこちらのライブバンドがあるビアガーデンやバーは大音量なので座って話をするには不向きであるが、音楽を聴きに行くには良いかも知れない。会話が不向きというよりも会話が出来ないと言った方が正しい。
この赤十字の行事のあちこちのブースでもライブバンドがあったが音量は控えめであった。それ以外の場所では抽選会などは盛り上がっていたのでマイクの音量は大きめであった。

2018年度のタイ赤十字の行事はルンピニー公園で行われ朝10時半から夜の10時までである。なお期間は2018年12月1日までなので機会があれば是非行ってみてもらいたい。ブースによってはタイの凧を飾った場所があったり、北部のちょうちんを飾った場所があったり、タイらしい場所も沢山あるので目の保養になる。
もし行く場合は歩きやすい靴で軽装で行く事。ヒールは公園なので芝生の上を歩いたり土の上を歩く場所もあるので向かない。それから荷物には充分注意を払っておく事。警察や軍が沢山警備にあたってくれているが、スリのプロはそいう事も気にしないで近づいてくるはずなので用心に越した事はない。せっかく楽しいお祭りに参加をするので、嫌な事にならない様に注意をしておけば最後まで楽しめる。
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