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タイ語

Updated: May 16, 2020

突然だが、タイ語の人の見た目を表現する言葉を少し紹介したい。


正式な言葉ではないのでタイ国民が全員知っている分けでもなく全員に通じる言葉ではないという予めのおことわりをしておく。


それから人を中傷する言葉の言い回しも沢山あるが、今回のこれらはそういう意図を持っていない言葉だ。


たまに外国人が非常に汚いスラングを本当の意味を知らずに使っていたりするのを耳にする事があるが、周りのタイ人はかなり引いているので、本当に意味を理解せずに使うのはとても危険だし、失礼極まりない事もあるのでそういった言葉は本当に仲が良いものどうしではないといけない。

興味本位で知っておくのはいいけれど、実際使うものではない。



今回書くのはなにげない日常会話の表現であるが友達同士の会話でよく出てくる言葉。

どれも決して誰かを中傷する為の表現ではないので通常使用は問題ない。念の為かしこまった相手や場では使わない方がいい。意味も中間的なものだが失礼に当たる場合もあるので友達同士での会話で練習がよい。


言葉というものは元来物事の描写、表現をする為にあるものなので、実際には良い意味悪い意味自体が存在していなかったと思うが、そこへ人が意味を入れ込んだ為に良かれと思った言葉でも受け取り手では別の意味に理解をしていて、誤解が生じてしまう事も往々にしてある。

日本語であっても外国語であっても気をつけて話さなくてはいけないのは変わりがない。


良くある例が西洋人からすると東アジアの人の細目がすごく良いと思っている人が褒め言葉として『素敵な細い目ですね』と言うとその東アジアの人は目が小さいことを負い目に感じているので馬鹿にされたと思ってしまう人もなかにはいる、等だ。


どの言語も同じであるが、タイ語でも言葉を選ぶのと同じだけ声の調子も大切である。きつい言葉を使っても顔は笑顔で口調の柔らかければ聞き手が受ける印象はきつくない。逆にどんなに丁寧な言葉であってもきつい口調であれば受け手の印象は悪くなってしまう。




『ピュウ・ソーン・シー』

肌が2色

ピュウ(肌)ソーン(2)シー(色)


これは肌が少し黒い人を表す表現で浅黒いまでも行かないが、華僑ほど白くない人達の肌の色を指す。


肌の色の好みを表すときに2色肌の人がいいです、などという使い方をする。広範囲な使い方なので、ある特定の人に『肌が2色ですね』とは言わないし、もしその人が肌の色を気にしている場合は失礼に当たるので言うべき言葉ではない。


冗談で半袖焼け(日焼け)している人が自分も2色だよ!って腕をまくって見せて笑ったりしている場合もある。




『シー・ピュウ・ナームプン』

蜂蜜色の肌

シー(色)ピュウ(肌)ナームプン(蜂蜜)


これは自己満足の為に自分の肌の色を表すために使ったり、『肌が2色』と同じ様に大まかに人の肌の色の表現をしたり、好みを伝える時に使われる。

肌の色が真っ黒まで行かないが結構茶色い肌の人の事を指す。


基本は褒め言葉ではあるが、やはり自身の肌の色を気にしている人にとっては触れられたくない話題だったりするので気をつけよう。


蜂蜜の様に透き通った黄金色(美しい茶色)の肌という褒め言葉になる。






『カーオ・オーモー』

肌が色白で透き通っている


もともとは洗濯洗剤で白物を衣服を更に白くという謳い文句の商品『オーモー』なので、その白さを交えて、『カーオ・オーモー』と肌の清潔で美しい白さを褒める言葉である。カーオとは白の意味。


実際にオーモーというあだ名をもった色白の人も普通に存在している。





※肌の色の差の少ない東アジアや白人同士であれば皮膚の色はそんなに敏感でもないかも知れないが、東南アジアでは色白が美徳とされている傾向がここ十数年続いているので肌の色を直接的に言う事は例え褒め言葉として言っても気にしている人がいる筈なので『色』には触れず『綺麗な肌ですね』などの言葉を使って褒めると良い。




『nガーン・ディー』

いい仕事(いい仕上がり)


正式なタイ語の美しい、かっこいいという表現は今でも普通に使われているが、その代わりに少し変わった表現で『いい仕事(いい仕上がり)だね』と言う。ここ数年で使われている言葉だ。つまりはかっこいい、美しい人を指す事になる。


スタイルが良い、顔立ちがよい、おしゃれ、などなど『良く仕上がっている』という意味を込めた美しい、かっこいいという言葉の代わりで褒めている。



『ター・クワーン』

鹿の目

ターは目で クワーンが鹿。


目が切れ長でぱっちりしていてまつ毛がふさふさで長いバンビの瞳の様な人の事を指す。

鹿が嫌いという人は少数派の部類に入るので鹿の瞳みたいと言われて嫌な気分になる人は少ないと思うので褒め言葉として使われる。



『ター・コム(ナー・コム)』

彫りが深い 顔立ちがはっきりしている

ター(目)コム(深い、くっきり)(ナー(顔))


例はアラブの人などに使える。タイ人でも顔立ちがくっきりしている人もいるし、南の人などはかなりくっきりしているので、そいういった人達に使ったりする。これも褒め言葉であるが、鼻が高すぎるなど気にしている人もいると思うのであくまで広範囲な使い方をするとよい。






『ウワップ・ラヤ・スッターィ』

末期のぽっちゃり


これはよく笑いを取るために自虐的に使う人が多い。『私はデブじゃない!末期のぽっちゃりなの!』といった感じだ。

ふとっちょ、と言ってしまうと何らかわいらしさがなくなってしまうのと反対にぽっちゃりだとふとっちょまで行かないがまだまだかわいらしい印象があるからこういう言葉遊びが生まれた。


タイは比較的ふくよかな人が多い傾向にあるし、ふくよかなお笑い芸能人も多く、ふくよかであるから笑いを取れるネタなんてこともあるので、笑いのネタで、いじめのネタにされる事は殆んどない。





最後に番外編

次いつ言葉を題材に書くか分からないので忘れない内に番外編としてひとつ。


『パンハーロークテーク』

地球滅亡問題


これは個人の中での大問題などを大げさに本当に大問題という時に使ったりする。あとは政治の問題だったり渋滞の問題を指したりする時に使う。



外国語を話すのは容易な事ではないが、言葉を魔法の様に使うよりも話し上手、聞き上手になる事が大切だと思う。言葉を知ると同時に話し方も知ることで会話が誰とでも楽しくできる様になると信じている。

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