シリラート病院
- 絵空事
- Jul 6, 2020
- 4 min read
幸運と母の食事教育のお陰て無病息災な人生を歩んでいるので病院とは無縁な人生。
とは言え友人のお見舞いなどで病院に行く事がある。

子供の頃から病院、医療にとても興味があり5歳の時に体の図鑑を買ってもらって体の不思議について考えたりしていた。予防注射の日は走って行って一番に注射をしてもらう勢いだった。歯医者も好きで処置方法などとにかく見たくて仕方ない子供時代を過ごした。

自分のブログは主に【ナコンパトム】か【旧市街】に偏っている。旧市街が多いのは個人的な趣味趣向なのはもちろんだが人生の楽しい時間の多くをこの旧市街やトンブリー地区で過ごしているからだ。今回はこのトンブリー地区を歩いたが、BTS新路線の工事もほぼ完了に近づいていて街並みが変わってしまっており少し寂しくも昔懐かしい思い出に酔いしれたりして散歩をした。

今回は散歩がてらに寄った【国立シリラート病院】にいつて。
大昔に仲がよかった友人がここの医大生をしていたのでここにはよく来た思い出の地だ。
タイ王国で最古の総合病院と呼ばれている。もともとその当時の国王の発案でこの大計画が始まったそうだ。その時代は西暦で1881年。その後この総合病院の原型が完成したのが西暦1888年なので2020年現在から数えて132年も前の事。
【国立】と指定されているが、もともとは【王立】とも呼んでも間違いない病院。
第九代タイ国王の指定病院であり、検査、診察、入院はこの病院で行われていた。

タイには東南アジア内または中東から患者が来るほどの有名な市立病院が数多くある。簡単に言うと超高級病院だ。ホテルの様なロビー構えでグランドピアノがあり演奏者がいたり、スターバックスやマクドナルド、レストランなどが敷地内にあるのが通常。
検査費や入院費は非常に高額の為平均的な収入をもつ中流階級には疎遠な病院だ。

タクシン氏が首相時代に出来た低所得者向けに出来た新法律30バーツで治療入院が出来るものがあるが、これは国立病院が指定先となる。大きな都市の中にある大型国立病院は一般的な私立病院よりも医療機器が揃っているのて難しい病気、手術の処置がしてもらえる病院であったり、名医が集まるために社会保険登録者の限定や30バーツ治療定員を設けているのがこちらの病院の通常になっている。

この【国立シリラート病院】以外にもうひとつバンコク内で有名な国立病院が【国立チュラロンコン病院】だ。こういった有名な国立病院はいくら定員を設けているとは言え診察希望者が殺到する為に病院ながら順番待ちを配布している。この配布は病院の診察時間よりもずっと前に配布される。早朝の4時や5時が普通だ(自分の知っている限り)。
前に国立病院に友人を見舞いに行った帰りにテントを張って順番待ち票の配布を待っている人を見かけた位だ。人によってはバイクタクシーを雇って早朝にこの順番待ち票を受け取りに行く人もいると聞いた。

そういう理由もあり国立病院の多くは近年でも常に拡張、増設を続けている。
この【シリラート病院】も同じく建物の増設や敷地拡大が今でも続いている。チャオプラヤー川沿いに観光や遊びに来た事がある人は見た事がある建物と思うがそれがこの病院だとは意識してみたりしていなかったので気づいていない人もいるかも知れない。とにかく大きな病院なので川沿いに舟で旅をすると必ず視界に入ってくる。

タイの文化は【援助】【募金】が毎日の生活の中にかなり浸透している。その為この病院にも【募金】を受ける部署があり、その援助金から医療機器を購入したり病棟の増築などに繋がっている。少額ながら自分も寄付をしてきたのと同時に皆の無病息災をお願いして来た。

この病院は観光客の人たちには死体博物館があると有名みたいだが、他にも知ると面白くなるのが社会科見学の醍醐味なのでわくわくしてこの大きな敷地の散歩を楽しんだ。
(と、偉そうに言っているが自分はまだこの死体博物館に行った事はない)
病院の裏側(川沿い)にはこの病院の資料館もあり、広場には創設者を祭る祭壇があり、その横にここにあった旧トンブリー駅を偲ぶSL機関車もあるので見に行くのを忘れずに!
※病院なので2020年コロナ時期は確実にマスクの着用それから患者さんが多い場所などには行かない事。

Comments