再再再ナコーンパトム
- 絵空事
- Jan 29, 2020
- 5 min read
Updated: Jun 4, 2020
本当に何回このナコーンパトム(ナコンパトムとも書く)を書いたら気が済むのかという位書いているし、行っている。自称ナコーンパトム大使。

ナコーンパトム県とノンタブリー県は立地的になんとなく似ている場所といってもいい。
どちらの県もバンコクに隣接していて、この2つの県も隣同士くっついている。

ノンタブリー県はドリアンの名産地で有名だ。ただここ近年電車が開通しそれに伴う都市開発が著しく、発展目覚ましい県だ。ドリアン畑や農地だった場所もどんどん売却され高層コンドミニアムが建設されて行っている。
ドリアンは昔から人気であり高価格で取引される果物だ。苗から育てて実がなるまでおよそ6年辛抱すれば毎年特に込み入った面倒を見なくても収穫が簡単な果物を言われている。
ただノンタブリー県ではこれはもう過去の話だ。
幹線道路が沢山増え車からの排気ガス、環境の変化により【面倒を見なくてもいい】とされていたドリアンも肥料や、土、それに伴う人件費が発生するようになり、土地を手放す人も増えてきているのでかつてあった広大の農地やジャングル地帯は急速に失われている。

本題のナコーンパトム県だがまだまだノンタブリー県程の開発の手は伸びでいない。大自然が残されていて、人々も大自然と共存をしている。
このサイトでよく紹介しているカフェやレストランもその大自然を生かしたお店作りになっている。

歴史を紐解くとナコーンパトムはかなりの昔から大きく栄えてきた【スワンナプーム王国】の大都市のひとつだった。現在のバンコク国際空港の名前と同じ【スワンナプーム】の意味は黄金の地または栄えた地という。
それからその昔は都市部がまだ海に面していたために古くから栄えていたそうだ。
当時タイの地域を形作っていた国の代表都市のひとつとされ多種多様の人種、特にインドからの仏教がこの地に入るなど文化を中心とした都市形成が始まった場所とされている。
この情報からすると1000年前から2000年近く前から栄えていた事になる。

この歴史からナコーンパトムは沢山の仏教寺院があるのも納得出来る。
まあタイ自体お寺が沢山あるのがこの現代ではあるが。
その後都市中心部を流れる川の蛇行が変わり都市は乾いた場所に変わってしまったそうだ。川の流れに合わせ人々も移住をしていった先が現在の【ナコーン・チャイシー】郡である。それ以来数百年に渡りナコーンパトム中心地は人が住まない場所となっていた。

それからまた時はながれ現在のチャクリー王朝になりラーマ4世により遥か昔からあるとされた現在の【プラ・パトム・ジェーディー】の原型をそのまま残した状態で再興したのをきっかけに一度は誰も住まない場所になってしまったこのナコーンパトムが再び息を吹き返すこととなった。(参考までに現国王はラーマ10世)

そのせいかどうかは不明だが、自分がナコーンパトムを訪れる限り【ナコーンチャイシー郡】の方が色々と訪れる場所があるが、県都のナコーンパトムまたは【プラパトムジェーディー】周辺は少し寂しい感じになる。
長い歴史を持つ都市であり、現在のタイ王国の首都とは関係なく中心地が成り立って来た。県都自体も隣のラチャブリー県に面しているのでバンコクからも遠くなり少し寂しい感じがするのではないかと思う。

近年のナコーンパトムや有名なカフェ、レストラン、食堂で溢れている。しょっちゅう行く自分であるが有名店は混雑していたり、ナコーンパトム県自体が広大なので県内の移動に時間がかかりまだまだたくさん行っていない場所ばかりだ。

BTSもあと少し伸びて来たらこのナコーンパトムに到達する勢いだ。ただ利用者数の見込みなどもあるのでまだまだ時間がかかるのではと思っている。
内心はこのまま大自然のままであってて欲しいと願っている。
とにかくお寺が多いのと、豚肉が美味しい。今までどこのお店で食べてもどのお店の豚肉も美味しかった。クイッティヤオ屋のルークチン・ムーもはやりムー(豚)がナコーンパトムなので美味しかった。

ソムオー(ぶんたん)も有名で幹線道路の脇のあちこちで出店が出てソムオーを売っている。ソムオーは果物なので当たり外れがあるのでどこのどれがすごく美味しいと言えないので半々で運次第だ。
川沿いにいると舟でソムオーを売りに来る舟行商のおばちゃんに出会える。自分もそのおばちゃんから買って食べた。

隣接県のガンチャナブリー県やスパンブリー県からの農作物の運搬の通り道にもなっているので幹線道路でなくてもとにかく大型運搬車の通りが多い。その為2車線だけの小さな通りでも信号が整備されていたりと交通整備にちゃんと税金が有意義にが使われているので好印象だ。

バンコクからもエアコンバス(オレンジ色)がサワリー(BTS駅のアヌッサワリーチャイサモーロプーム)から出ているのでそのバス番号【515】でマヒドン大学サーラヤー校やセントラルのサーラヤー支店まで行ける。そこから地元にある交通手段で近隣散策もしようと思えば出来るバンコクから全く遠くない場所だ。
大自然が好きで、のどかな田舎の気分が味わいたい人にお勧めな場所。それから時間がないくても日帰りで充分楽しめる距離にあるのでとても便利な観光地とも言える。電車でも簡単に行ける遠足地なので是非機会があれば行ってもらいたい。

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