バーン・カーオ・ノム
- 絵空事
- Nov 12, 2019
- 3 min read
Updated: May 15, 2020

お菓子をタイ語で『カノム』と言う。
どうやらその昔は『カーオ・ノム』と言っていたが時代の流れと共にカノムになったそうな。
アユタヤという古都にあるタイの伝統菓子を扱うお洒落カフェの名前が『バーン・カーオ・ノム』だ。ちなみにバーンは家を意味する。

2018年に大ヒットをしたアユタヤ時代が舞台になったドラマ『ブッペーサニワーッ』の影響でアユタヤがタイ人にとっての更なる一大観光地になり、タイの伝統文化の魅力をタイ人自身で痛感、合わせてタイの伝統菓子にも注目がされるようになった。
少し本題からずれる。
『ブッペーサニワーッ』とはタイ語で運命の出会い(前世でも出会い人生を一緒に過ごした相手)という意味で、ドラマの題材も現世に生きる女性がとあるきっかけでアユタヤ時代の自分の前世の時代にタイムスリップしてしまう物語。
タイの人気ドラマと言えば、恋愛ドラマが中心で必ず邪な心を持った悪役の女性がおり色々とヒロインを地獄におとしめてやる、という勢いのドロドロ劇で最後は悪い人は去り良い人だけが残り一件落着という大人も若者もみな見る。
この『プッペーサニワーッ』だけはひと味もふた味も違う。
まずは全くドロドロしておらずヒロインのかわいさ、ひとどなりの良さが際立っており見ている方もニコニコと微笑ましく見れて癒されている。それと同時にアユタヤ時代の有名武将、貴族などが続々と登場し、それに触れる歴史や歴史的な場所の説明も入るので楽しくドラマを見ながら自国の歴史の勉強にもなるという一石二鳥名ドラマになっている。
見ていない人がいないと言ってもおかしくない位の空前の大ブームであったので、そのドラマのロケ地や語られた場所の跡地などを巡る観光が大ヒットであった1年である。

そんなブームとは関係なくタイの伝統菓子が好きな人のお店がその坩堝の古都アユタヤにあるためこの『バーン・カーオ・ノム』も人気店となっている。
誤解のない様に書いておきたいが、このお店は上記のドラマの人気に授かられた人気店という事では決してない。店主のお菓子作りへの情熱それから緻密な市場調査から出来た現代の若者が求めるお洒落な店内装飾も人気を呼んでいる原因だ。

2019年11月現在お店の隣の建物を改築中でお店の拡張をしていた位人気店だ。午前中に食べに行って美味しかったので午後2時に戻ってお土産用にと思っていたが売れ行きがいいため人気商品は全て完売をしていた。
もし行く場合は午前中がお勧めだ。お昼から午後には観光後疲弊した人達、お昼ご飯を食べて甘いものを求めてくる若者たちが一気に押し寄せてきてすぐ満席となる。人気商品も早いうちになくなってしまうので早めに行くのが一番だ。

人気店なので回転が速くなる様に半セルフサービス化されている。
まずは開いているテーブルに店員さんが案内をしてくれてメニューと紙と鉛筆をを渡される。メニューに載っている飲み物とデザートで注文したいものを紙に書き出す。
伝統菓子は店頭に並んでいるので自分でお店の入り口においてある籠を取って食べたいお貸しを入れてレジでお会計をする。レシートと呼び出し無線ブザーを渡される。飲み物やデザートが出来たら無線ブザーでお知らせされる。レジ横にお皿やスプーンがあるのでそれもとってテーブルに戻る。

お菓子も15バーツから30バーツなど色々あり決して高くないので若者達にはちょうどいい価格帯でなおかつ人気のお洒落店でおのおの写真を撮り合って楽しんでいる。
お菓子の味も決して甘すぎず、さっぱりすっきりしていてとても食べやすく美味しかったので人気の理由がはっきりと主張されていた。
もし機会があれば是非足を運んでみてもらいたい場所のひとつである。
Comments